一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
広島東洋カープは1/20、マツダスタジアムの車椅子対応グループシート
「ハートフルシート」を3塁側にも新設すると発表しました。
最大7名(うち車椅子最大3名)で観戦可能。
同様のシートは2019年シーズン、1塁側にも設けられています。
詳しい発売情報、価格等は広島東洋カープオフィシャルホームページをご覧ください
https://www.carp.co.jp/index.html
こんにちは、瀬戸口です。きょうの話題はエレベーターが生活を変えたという
お話です。瀬戸口は電車通勤をはじめて12年になります。
思い返せば、私が高校生の頃くらいまでは呉駅にエレベーターはなかったと
記憶しています。
駅にエレベーターがなかったころ、電車に乗るためには3日前までに、
出発駅、経由駅、下車駅と利用列車の時刻を出発駅に連絡する必要がありました。
帰りも到着予定時刻の連絡が必要でした。 介助のための人員を事前に確保する
必要があったからです。
この間、バリアフリー関連法ができるのに合わせて
呉駅にエレベーターが整備され、その後低床電車が走るようになりました。
考えてみると、こうした整備がなければ私がこうしてお仕事できていたか?
ひょっとすると、みなさんのお目にかかることもなかったかもしれないのです。
まさしく、エレベーターのあるなしがひとの暮らしをガラッと変えたのです。
あけましておめでとうございます。春の嵐か午前中を中心に
大雨と強風に見舞われた呉市です。本年もよろしくお願いいたします。
さて今日取り上げるのは、京都市が市内で新設される宿泊施設を対象に
全客室のバリアフリー化を条例で義務付けることを目指している、という話題です。
京都市長の1/6、年頭会見で発表されたそうです。
東京都や大阪府でもオリンピックや万博開催をにらみ、条例で宿泊施設の
バリアフリー化の拡充にむけて動いているようですが、 対象は一定規模以上の
宿泊施設となる模様。
これに対し、京都市は旅館業法の適用を受ける全ての施設を対象とする方向で
検討をしており、2021年度の実施を目指すという。
関連情報 京都新聞
いよいよ、こういう時代になってきましたね。
瀬戸口も何度となく、ホテルの全客室をバリアフリー化すべきと
訴えてきました。
少々意地の悪い言い方をすれば、これまでバリアフリー客室はいってみれば「おまけ」のようなところがあったと思います。法律に書いてあるから整備はするものの、整備に金がかかる割に収容力を減らすから積極的にはやりたくない、
という方も少なからずいたと思います。
一般客室の全てがバリアフリー化されれば、流通量が増えることで
スケールメリットが働いて、バリアフリー客室だから割高、ということも
なくなるでしょう。
また、予約サイトからの予約もやりやすくなるでしょう。
数が少ない現在は、バリアフリールームを予約サイトに出さず
電話で個別予約を受けるホテルもあります。
全室バリアフリー化が実現すれば、ホテルとしても
バリアフリールームを特段空室で抱える必要がなくなります。
これをきっかけに、ホテル客室のバリアフリー化が進むといいなとおもいます。
おはようございます。瀬戸口です。
さて前回、ダイナミックプライシングが普及すると、固定価格に対する
定率割引よりも、価格変動で下がった場合の方が安くなることもある、という
お話をしました。
先日例えとして取り上げたJリーグの障害者割引でも、チームによって様々です。
・基本価格から定率で割引く場合
・購入額から定額を割引く場合
・変動価格から定率で割引く場合等
基本価格から定率で割引く場合は、いつ行っても同じ金額ですが
あとの2つなどは、いつ・いくらで・どのゲームの・どの席を買ったかで
金額が変わってきます。
一方、障害者以外の割引については気になる動きも出て来ています。
Jリーグのあるクラブチームでは、シルバー割引や学生割引について
変動価格がシルバー/学生割引価格を下回った場合、割引チケットの発売が
行われないことになっています。
変動価格の方が安ければお客さんはそちらを選ぶでしょうし、
ビジネスである以上「赤字で奉仕する」ものではないからです。
そうなってくると、ダイナミックプライシングが普及した世の中では、
「障害者だから」、「シニアだから」割引されて当然、ではなくなる
ということです。
ダイナミックプライシングの広がりは、より手軽に、より安くいろいろな
サービスを利用できる可能性を広げてくれます。一方、これまで事業者の
示した料金テーブルのままに払えばよかったものが、これからの時代は
目的に合わせて「適正な」料金を自ら「選ぶ」時代になるかもしれません。
おはようございます。瀬戸口です。前回、ダイナミックプライシングが
障害者や高齢者の旅にも影響を与えると述べたところで終わりました。
少々もってまわった言い方になったので続きです。
天候や需要によって商品やサービスの値段が変動するのが
ダイナミックプライシングの特徴であることは前回述べました。
みんなが使いたいと思う時に値段が上がり、そうではないときに
値段が下がります。
人々の利用に係るビッグデータを背景にAIによる値決めなどが試みられています。
気になるのは、値幅、つまりどれくらい上がって下がるのか?
値決めのベンチマークに基本価格やピーク時の価格など、何を採用するかに
よって、価格見直しの頻度によって大きく変わってくると思います。
そうすると、影響が出ると考えられるものの一つが「シニア割引」や
「障害者割引」などではないかと思います。
交通機関について調べてみると、障害者割引については
法に規定されたものではなく旧国鉄の割引制度を手本に
民間事業者に広まったようです。
割引率としては、大人普通運賃の五割引というのが多いかと思います。
五割引という「定率割引」は「普通運賃」という
変動しない価格があることが前提です。
変動価格制のもとでは、場合によって普通運賃をもとにした「割引運賃」よりも
価格変動で下がった運賃の方が安いこともありうるでしょう。