呉バリアフリーツアーセンター
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不要不急の外出について考える

2020年02月19日 15:11   呉バリアフリーツアーセンター
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お久しぶりです。瀬戸口です。寒いですね、皆さん体調はいかがでしょうか?
昨年末より、世界で拡がりをみせるコロナウィルス感染症。様々な分野で影響が
出ていますね。 

新型ウィルスということで、対処に時間がかかっており感染の拡大が
懸念されていますが、私たち一般の人々にできることは限られているのも事実です。

感染症対策の基本は
●病原体をつけない
●病原体を増やさない
●病原体をやっつける

ということで、接触の可能性を減らすために「不要不急の外出は控えてください」
というアナウンスメントがなされる場合があります。
気になるのは、「不要不急」と「ひかえて」くださいの部分。
不要不急とはだれにとって、いかなる理由においてそうなのかが
はっきりしません。 さらに「ひかえて」も字義通りに受け取れば
「頻度を減ずる」ということであり、明確な「禁止」ではありません。

感染症対策の面からすれば、不要不急か否かによらず活動を継続する限り
感染リスクをゼロにはできません。「業務である」といえば、何とはなしに
「不要不急ではない」という申し訳が立ってしまうのが日本です。 
 
つとに思うのは、現在の日本には「非常事態」という概念がないのではないか
ということです。これは単に活動を制限するということではなく、社会全体の
モードを「非常時対応」に切り替え、ダメージを最小限に食い止める為の
活動に集中するということです。

地震で鉄道が運休したために、夕焼けの中歩いて帰宅するひとが沢山いた
大阪北部地震。台風通過後、復旧を待つ人が行列を作った東京の鉄道。
「不要不急の外出を控えて」という呼びかけの中の満員電車。
感染者が出たら慌てて、泥縄式に出勤停止。

非常時には平時と同じような業務遂行はできないにも関わらず
平時と同じく這ってでも仕事に向かう日本人。
そろそろ本気で考え直した方がよさそうです