呉バリアフリーツアーセンター
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呉バリアフリーツアーセンターの活動状況や、呉市内の観光バリアフリー情報を掲載してきます。

防火訓練に参加しました

2024年03月17日 10:28   呉バリアフリーツアーセンター
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こんにちは、瀬戸口です。先日、職場が入るビルの防火訓練に参加しました。
訓練に参加して動いてみないとわからないことも多く、非常に興味深いものでした。

訓練当日、私は想定火元である4階にいました。
訓練開始直後、同じ建物の職員さん2人が避難のお手伝いに来てくださいました。
エレベーターは使えない想定ですから、階段の利用になりました。

避難開始当初は私が乗ったままの車椅子(手動・約70kg)を男性2人で担ぎ、
半階層ほど降りたところで、初期消火を終えた職員さんに加勢していただきました。
それでも、人を乗せたままの車椅子を抱えて階段を降りることは非常に困難で、
3階に到着した時点で1人が私を背負い、別の1人が車椅子を降ろすことにしました。

最終的には4階→1階の移動で10分程度の時間がかかりました。
実際の火災発生時には、訓練の際より時間がかかるかもしれません。
高層建築がオフィスから商業施設、住宅にいたるまで広範に利用される現在、
避難時に支援を要する方々は利用者・消費者としてはもちろん、
従業員・職員としてお勤めのかたもいらっしゃるでしょう。
したがって「働く場所」での対策もこれからの重要な課題であると
言えるでしょう。

避難行動時に、支援してくださる方を含めてもう少し楽にならないかと
避難器具について調べてみると、
要救助者を背負って避難するためのおんぶ紐や、
歩行困難な方の階段昇降に用いる階段避難車、電力が無くても使えるリフト等
様々な避難支援器具が色々な会社から出ています。
高齢者や障害者等を含めて、誰もが使いやすい避難器具が
普及してほしいと思います。

訓練に参加して何より感じたことは、非常災害時の避難行動において、
障害のある方や高齢者など、避難行動に支援を要する方の安全を守ることは
もちろん、支援をする方々の安全を如何に守るか、がとても大事であると
思います。緊急時に慣れないことを行うのは困難かつ危険をともないます。
支援を要する方も含めて繰り返し参加することで、
各々自分の命を守るのみならず、周りの命を守ることにつながります。

防火・防災訓練への参加は、緊急時の避難に支援を要する方々の参加も
非常に重要だと思います。私も含め、参加慣れしていない方も多そうですから
どのように参加できるか、現在の想定では緊急時にどのような動きが
考えられているのか、情報がほしいところです。
あるいは防火責任者、ビル管理者の皆さんにおかれては、
高齢者や障害のある方等の避難についてもしっかりと想定に含めて頂きたいと
思います。
最後に今回ご協力いただいた皆様、大変ありがとうございました。