松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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松江/山陰バリアフリーツアーセンター の活動状況や、各種お知らせを掲載します。

松江でかに小屋がオープンしました!!

2015年01月20日 15:15   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。寒中お見舞いもうしあげます。
今回は、松江の冬のごちそうといえば、やはり「カニ」!の紹介です。
島根半島の北にある隠岐諸島近くの漁場で松葉カニが捕れることから、まつえ暖談食フェスタに合わせて、期間限定の「かに小屋」が、倉庫の跡を利用した特設会場で始まりました。
「カニ」が手軽に!安く!美味しく食べられます!
島根県松江市内の若手経営者が企画した「かに小屋」が17日、オープンしました。
観光客が落ち込む冬季対策として、山陰を代表する味覚のカニに着目し、期間限定で始めて3年目です。
過去2年間に計1万2700人を集め、島根県外客が4割を占めるほか、大手旅行会社の観光ツアーに組み込まれるなど、成果は上々だそうです。
1年目、2年目は、行政からの助成金で始めたそうですが、今年からは、援助なしで開催するそうです。
冬の松江観光の新たな名所として、さらなる定着を目指し、今季は営業の期間や時間を拡充して対応するのだそうです。
かに小屋は広島県のカキ小屋を参考に開始されました。
松江市東朝日町の松江港にある倉庫を賃借し、店舗を構えて、来店者自らが焼いて食べるセルフサービス方式です。
この方式によって調理の手間を省くことで、松葉ガニ2千円~2800円、ベニズワイガニ800円~1200円など、手ごろな価格で提供しています
他にサザエや岩ガキなどもメニューにあるとか・・・。。
この値段で食べられるんですから、人気を集めているのは当然でしょうね。
今後は、松江の冬と言えば、『カニ』という流れをつくりたい」と松江の観光関係の方は意気揚々といったところです。
いづれにしても名所が増えることは、地元の自慢が増えることなので嬉しい限りです。
以下に問合せ先を掲載します。
期間 1月17日(土)~3月7日(土)
場所 松江港湾内白鳥号のりば近く(松江市朝日町)
営業時間 11:00~22:00
お問い合わせ 090-4100-6942(店舗電話)
運営 松江冬季対策「かに小屋」プロジェクト



松江はおでんの日本一!?

2015年01月16日 13:46   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
なんと、松江は日本一のおでん都市!?なのだそうです。
松江市内のおでん屋の数が人口当たりでは、全国トップレベルなのだそうです。
松江市で全国おでんサミット開催と聞いて驚きました。
えっ!松江のおでんてそんなに有名だったっけ?
「松江おでん」の特徴って何だろうかと考えてみます。誰に聞いても「特にない」と言います。かく私もその一人です。
店によってダシの味もおでん種もバラバラです。
例えば、姫路おでんは生姜醤油が特徴って言えますが、そういった決め手が「松江おでん」にはないわけです。しかし、日本一なんですから調べて見ました。
そもそもおでんは、江戸時代に豆腐を醤油で煮込んだ「今出川豆腐」という豆腐料理がルーツとも言われています。
この「今出川豆腐」は、当時の茶会に懐石料理のメニューとして出されていたものだそうです。
茶人であった松江藩の藩主(またもや不味公が登場です)参勤交代の際、松江に「今出川豆腐」を持ち帰り、庶民に広めたことから今日、松江市にもおでん店が多いと言われています。
そんな逸話があったとは、参勤交代は地方に文化を運んだんですね。
話を元にもどします。「松江おでん」の特徴は、「黒田セリ」や「春菊」などの葉物の野菜が入ることです。一般的におでんは、具材を煮込むことで旨味を高めますが、葉物野菜は色が悪くなるため、注文を受けてからおでん鍋に入れ、ほど良いところで皿に盛って出されます。だしはというと、多いのは、やっぱり「あご」(山陰地方では、トビウオのこと)を使います。
もうひとつは、具材が大きいことです。豆腐、厚揚げ、平ら天、こんにゃく、大根、ロールキャベツなど5品も食べればもう満腹になります。
あるおでん屋さんでは、たこの足を出されたこともあります。お店には、おでんの値段が掲示されていません。でも、ご安心下さい。一品は100~200円くらいです。具材の大きさの割には安いと思いますよ。
家庭では、鍋料理と同じで最後にうどんを仕上げにいただくことが松江流とか・・・。
これを「松江おどん」と称して、ブランド化を推進しているようです。
まだまだ、寒い日が続きます。あつあつのおでんに熱燗で一杯は、答えられません。
松江にご旅行の際には、「松江おでん」、「松江おどん」を一度ご賞味下さい。



日本の刀剣は奥出雲のたたらから!

2015年01月13日 15:12   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
今回は、「日本の刀剣は奥出雲のたたらから」というお話です。
皆さんは「たたら」ってご存知ですか?
「たたら」とは、鉄を生産する技術のことなんです。
鉄の生産は、古代より日本全国で行われていました。
特に中国山地の山には、砂鉄が多く含まれていることや木炭の生産をする炭焼きが盛んだったことなどの条件が整っていた為に、盛んに行われました。
まして江戸時代に入ると、松江藩が産業として奨励したこともあり、田部家、糸原家、桜井家が中心となり生産されました。
「もののけ姫」の作品中には「たたら製鉄」が題材として取り上げられました。これは、特に奥出雲地方をモデルにしているともいわれています。
この製鉄法を簡単に紹介すると、次のようになります。
粘土で造った炉(ろ)に砂鉄と木炭を交互に装入して、吹子(ふいご)で風を送り木炭を燃焼させて砂鉄を溶解・還元して鋼(はがね)を作る日本古来の製鉄技術です。
「たたら製鉄」は、現在の製鉄技法と違って、低い温度で精錬するため、非常に純度の高い鋼(はがね)を造ることの出来る製鉄法です。
火を入れてから三日三晩をかけて操業されます。
鉄の硬さは、そのとき含まれる「炭素(たんそ)」の量で違うそうです。
そして、生産された鉄の塊(かたまり)は鉧(けら)と呼ばれています。
その中心部にあるの「玉鋼(たまはがね)」と呼ばれる純度の高い鋼が含まれていて、これを原料として日本刀などが作られるんです。
現在では、財団法人日本美術刀剣保存協会が、ここ奥出雲町にある鳥上木炭銑工場で毎年冬操業されるだけとなりました。
そんな、歴史深い「たたら」の魅力を展示しているのが
安来市、雲南市、奥出雲町の2市1町の共同プロジェクト「鉄の道文化圏」の
展示施設の一つ「奥出雲たたらと刀剣館」です。
ここでは、たたら操業を判りやすく展示してあります。
「本場」と呼ばれる鍛冶職人の作業風景をジオラマを使って展示してあり、当時の様子が伺えます。
また、メインの「たたら炉」のレプリカは、「たたら炉」の秘密を実物大で展示してあり大迫力です。
一番の特徴は、炉の地下構造を忠実に再現してあることなのです。
たたら製鉄で重要なのは、湿気を防ぐことと保温性を高めることだそうです。


舟形の粘土の炉は崩され、重さ2.5~3tに成長した鉧(けら)が取り出されます。
この中から約1tの純度の高い「玉鋼」が取れるそうです。
こうして、造られた玉鋼は、全国の刀匠に配られ、日本刀の原料として使われるのです。
奥出雲には、神話から実際の産業まで話題が豊富です。またの機会にもう少し他の話題も掘り下げてみたいものです。



松江市美保の関超片江の墨付けとんどにはご注意を!!

2015年01月06日 13:31   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
新年あけましておめでとうございます。
旧年は、ブログをお読み頂、有難う御座います。今年も宜しくお願いします。
全国、北は北海道から南は沖縄まで行われている「とんど祭り」のご紹介です。
全国と前述しましたが、近くは、韓国、北欧のスウェーデンでも行われているとの報告もあります。
こちら、松江市美保関町片江地区で毎年、1月、左義長行事(竹を立てて、門松・しめ縄・書き初めなどを焼き、その日で餅を焼いて食べ、無病息災を祈る)と同時に行われる祭りがあります。
片江地区は、かつては、船団を組んで遠くは大陸地殻まで出漁した本拠地として栄えていました。
そのような勇壮な海の人々による小正月を中心とした約250年も続く頭屋行事です。
無病息災、大漁を祈願し、また墨を付けられると1年間は風邪などひかず、海難にも遭わぬと云われており、根強い信仰をもたれています。
祭りで使われる墨は以前は風呂場やかまどの煤を集めて水や御神酒で練ったものであったようですが、最近では、木炭の粉末や墨汁に代わってきたそうです。
この墨は多く付くほど御利益があるとされるのは、全国共通ですね。
祭りの流れは、こうです。二日間行われます。
前日、海の潮と藻で禊ぎをした頭屋は、酒と米を供えた後、2本の孟宗竹を切って、神木(竹)迎えを行います。
神木は上方を横竹で結び、先端に御幣、扇、掛け鯛(1メートル程の紙で作ったもの)を飾り、横竹の両端には米と大豆を入れた袋を各々つるします。
米と大豆は祭りの後の田植え儀礼の早稲植え、代満てに使われます。
いよいよ翌日は、県内外の人にも評判の宮練り(墨付け)があり、大盛り上がりとなります。
頭屋が参加者全員を海の潮と藻で清めた後、各地区の御輿、獅子頭、囃し方、正月の正装をした子供たちの順で、長い行列が各地区を練り歩きます。
御輿を担ぐ者の顔には、当然に墨が塗られていますが、一番の呼びものは、それを更に盛り上げるように、練り歩く間に各家の主婦が墨を持ち出して通行人にもつけて回ることです。
行列の人々、通行人、見物客にも御神酒が振る舞われ、海辺の人々の闊達な雰囲気が辺りに充満し、とんど祭りは大盛況となります。
何も知らずにこの地区を通りがかった人は可哀そうです。なにせ誰であっても容赦はしません。警備の警察官やタクシーやバスの運転手さんはもとより乗客まで顔にぬられます。
最後は男衆が御輿を担いだまま海の中へ入ります。
浜に戻ると家を新築した者、新婚の者、親當(世話役)たちが次々と海へ投げ入れられます。
この光景は、よくNHKで放送されます。特に神魂さんの夫が海に投げられるのを手をたたいて大喜びの妻の顔がアップになります。
最後はとんど焼きです。
各家のしめ縄は全て集められ、神木と共に神のおいでになる天へと舞い上がります。
このとんどの火で頭屋が搗いた3斗の餅が焼かれ、この1年間の無病息災を願って各家に配られるのです。
海難厄除けと五穀豊穣と家内安全・・・など多くを祈念する訳ですからこれだけ盛大になります。
1月の子正月ころに観光の予定のある方は、お気を付け下さい。



島根のお雑煮はどんな味!?

2014年12月29日 14:14   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。今年もあと2日となりました。年末年始は、冬将軍が居座られるそうです。
初詣で風邪をひかないようにお気を付け下さい。
今回は、島根のお雑煮の紹介です。
お雑煮ほど、地域の特色が出るお料理はないですね。
島根県も東西に長いですから、細かく言うと多彩な具が入るようです。
共通なのは、平たい丸餅くらいでしょうか。
こちらは、出雲地方ですが、石見地方では、ブリ、アユ、ハマグリ、黒豆など、地域によりお雑煮の主役はいろいろです。
全国のお雑煮には、味噌味(白みそ、赤みそ)だったり、小豆汁だったりです。
お餅は、角餅だったり、焼いて入れてみたり、様々です。
具材も、たくさん野菜をぶち込んであったり、シャケやら、ブリやらが入ったりと本当に様々ですね。
我が出雲地方のお雑煮は、全国一シンプルと言ってもいいと思うほど何も入れません。
かつお節で出汁をとった醤油味のお汁に丸餅を入れ、市販のもち海苔をほぐして浮かべるだけです。
え?それだけ!?と思われるでしょうが、このもち海苔が白いお餅と絡んでとてもシンプルで美味なのです。
この海苔のグレードで、味わいが天ト地ほど違ってくるのです。出
雲市平田地区は十六島(うっぷるい)産の特上「十六島海苔(うっぷるいのり)」(3000円/80g?)があれば、最高級なお雑煮となります。
「十六島海苔(うっぷるいのり)」は江戸時代から珍重されてきた極上最高級の岩海苔で、
この海苔は、12月から1月の限られた期間に、冬の荒れ狂う日本海の足場の悪い岩場で一枚一枚摘み取られるのです。
日本酒で軽くほぐしてから雑煮に浮かべれば、ふわりと広がる磯の香り、1本1本の繊維がしっかりと絡み合う歯応えは一般のもち海苔とは比較になりません。
そして、2日には、小豆雑煮をいただきます。
出雲地方でも、松江市や出雲市平田地区のあたりでは小豆雑煮を食べます。
今では甘いぜんざいの家が多いですが、本来の小豆雑煮は甘くないものなのです。
柔らかくゆでた餅を塩味のすまし汁に入れて煮小豆をのせ、かつては「ハレ」の日の貴重なごちそうであった砂糖をその上にかけて食べるのです。
まるでおしるこのお雑煮なのです。
今度のお正月には地域の味を再確認してみてはいかがでしょうか。