一言コメント:
呉バリアフリーツアーセンターは、広島県呉市の「NPO法人呉サポートセンターくれシェンド」のスタッフが自主運営しているツアーセンターです。呉市内の観光バリアフリー情報の発信や、相談業務などを行っています。
法人事務の傍らで運営している小さなツアーセンターですが、たくさんの方に呉に来ていただくことができるように頑張っていきたいです。
さて、これまで2回にわたって、「時刻表」の読み方をとりあげてきました。
駅に設置されている「駅時刻表」では、現在いる駅の発車時刻がわかりました。
ネット検索では、乗りたい電車ごとの発着時刻や運賃がすぐにわかります。
今回取り上げるのは「列車時刻表」です。
小さいものであれば路線ごと、大きなものとなれば全国津々浦々の
電車の時間がわかる優れものです。
有名なところでは「JR時刻表」、「JTB時刻表」をご存知の方も多いでしょう。
時刻表をめくるだけで居ながらにして全国を旅するマスターのような方も
いらっしゃいますが、当ブログでは、毎日の暮らしで役立つ、基本の使い方を
ご案内します。
ここでは、JRおでかけネットの時刻表、大阪-京都間を例に見ていきましょう。
「おでかけネット」で、検索結果の表示画面の「区間時刻表」をクリックすると、
指定区間の列車時刻表を確認することができます。
大阪-京都間は、普通・快速・特急等様々な電車が運転されており
後から出た電車が先発列車を追い越すこともあります。
この記事には3枚の写真を付けています。
●大阪駅の発車時刻(一部)
●普通・快速・新快速の時刻表(一部)
●大阪-京都間の時刻表(一部)
列車時刻表では、縦の軸に駅名、横の軸に列車番号、電車名や種別が
入っています。
駅名は上から始発駅寄り、下に行くほど終点寄りです。
駅名と電車名が交差する欄に書かれている数字が発着時刻です。
駅ごとの発着時刻は左から右、ひとつひとつの電車の時刻は上から下に
たどっていきます。
例えば、1枚目の写真、普通電車(130C)の大阪発車は08:49です。
2枚目の写真、時刻を表す数字が記入されている駅は停車駅、
カタカナのレのような記号が書かれた駅は通過駅です。
通過駅での乗り降りはできません。
快速(5726T)は新大阪を出た後、茨木まで停まりません。
3枚目の写真、赤文字で記載されている、大阪09:00発の1006Mは
関西空港特急「はるか」で、利用するには乗車券のほかに特急券が必要です。
大阪09:02発(526C)の普通電車、高槻発の欄に=のような記号があるのは、
高槻駅が終点であることを表しています。
せっかくなので、大阪から京都まで行ってみましょう。
どの電車に乗ってもよいのですが、例えば赤い四角で囲んだ
大阪08:49発(130C)の普通電車は京都09:39着です。
よく見ると後から出る大阪08:56発(3426M)の新快速の方が、
より早く京都に着くことができます。(京都09:25)(橙色の囲み)
さらに言えば、普通電車よりおよそ15分後に出る大阪09:06発(3428M)の
新快速に乗っても09:38には京都に着けます。(黒丸で囲んだもの)
新快速は途中駅を通過して快速電車や普通電車を追い抜いているのです。
速さでいえば新幹線が一番でしょうが、新快速も速い上に運賃だけで乗れるのは
とっても便利です。
どの電車が速いのか、乗り継げる電車はどれか?目的地にいつ着くのか?
これだけのことがパッと見てわかるのが「列車時刻表」の強みです。
また、今回は料金不要の普通電車を中心にご紹介しましたが、
普通電車から特急・新幹線への乗り継ぎを伴う長距離旅行の
切符を買う時にも便利です
これまでご紹介した
「駅時刻表」は駅での発車時間を知りたい時や近距離向け
「ネット検索」は発着駅と発着時間がある程度わかっている場合
「 列車時刻表」は乗り継ぎがある場合や長距離旅行向き
ということで、時刻表は道具ですから、使ってナンボです。
時刻表を味方につけて、おでかけエリアをもっと広く
毎日をもっと便利にしましょう。
おはようございます。瀬戸口です。時刻表を取り上げています。
前回は駅の壁などに掲示してある「駅時刻表」がテーマでした。
駅時刻表は
●現在いる駅からの発車時刻
●電車の最終目的地
を知ることができます、というお話でした。
では、
●電車の終点より前の駅で降りたい時
●降りたい駅にいつ着くのか
を知りたい時はどうすればよいのでしょうか?
そのようなときは、スマホやパソコンで鉄道会社のWebにアクセスするか
乗り換え検索アプリを使うと、乗車駅〜降車駅間の
発着時刻
運賃
所要時間
などがわかります。
当ブログをご覧の皆さまには毎度お馴染み、「JRおでかけネット」で
検索してみます。例として、おでかけネットを表示して、
パソコンの方は画面左上、スマホの方は画面真ん中の
出発駅に「呉」
到着駅に「矢野」と入れてみます。矢野駅は呉と広島の途中にある駅です。
引き続き日時を選択する画面が出ます。5/17の09:00出発としてみます。
電車の時刻表は24時間表示です。午後9時であれば、21:00となります。
表示された検索結果を見てみましょう。9時台に呉駅を出発する電車が
順番に表示されています。第1経路を見てみると、
所要時間27分、運賃は330円(大人1人)、
呉駅09:07発
矢野駅09:34着となっており、これが最速、かつ最も運賃が安い組み合わせです。
第2、第3経路をみると運賃と営業キロ(距離)は同じですが、
所要時間が異なります。これは途中駅での停車時間が異なることによるものです。
ちなみに呉線は、上下線で1本の線路を共有する「単線」構造なので、
基本的には先に出発した電車が、先に目的地に到着する時刻表になっています。
利用者としてはわかりやすくてよいですね。
一方、上下線で線路が分かれている「複線」で電車同士の追い抜きがある場合は
後から出発した電車が先発の電車より早く目的地に着くことがあります。
こういう時に役立つのが、電車ごとの発着時刻が掲載されている
「列車時刻表」です。
おはようございます。瀬戸口です。さて、今日の話題は前回の記事で予告した
「時刻表」の読み方についてです。興味深いことに、検索サイトで「時刻表」を
検索すると、「時刻表 見方」という予測変換が出てきます。
コツさえ分かれば自由自在、旅の予定を立てるときも、電車に乗る時も、
時刻表はあなたの「味方」です。
●時刻表の種類
時刻表とひとくちに言っても用途によって種類があります。
わたしたち利用者にとって馴染み深いのは「駅時刻表」と「列車時刻表」です。
「駅時刻表」
現在いる駅での電車の発車時刻を知るためのもので、コンコースやホームに
置いてあります。この記事では見た目の感じをご覧いただくため、
呉線呉駅の駅時刻表の写真を載せていますが、最新の時刻は駅又はスマホで
ご確認下さい。
さて、写真をみるとまず、「広・三原方面」、「海田市・広島方面」とあります。
○○方面の○○には主な駅が入ります。その下、「平日」・「土休日」は
平日と土曜・休日で発車時刻や行先が異なる場合に表示されます。
左端、5、6、7・・・22、23、0と縦に並んでいるのは時間です。
例えば、広方面の平日6の行をみると、21 49と数字が横に並んでいます。
これは、6時21分、6時49分に呉駅を発車することを示しています。
数字の上の「広」は行先、その傍らの丸で囲んだ数字は呉駅での乗場、
右下の●両は電車が何両で運転しているかを表しています。
乗車券のみで利用可能な「普通電車」は何両目に乗っても構いません。
乗降介助の必要な方は、何両目に乗るか、乗車前に駅係員の方に伝えましょう。
反対側、広島方面をみると、6時台は、14分、37分、43分の発車です。
注意が必要な点として、この時刻表では平日と土休日で
電車の行先が異なっています。
平日6時14分は岩国(山口県)まで行きますが、土休日は五日市(広島市内)まで
その後37分、43分も平日は梅林(広島市内)、五日市行が、
土休日は広島駅止まりと運転距離が短くなっています。
6時37分発は「通勤快速」電車なので、緑色で表記されています。
黒文字表記は「各駅停車」、橙色は「快速電車」です。
通勤快速・快速電車は停車駅が少ない電車です。
駅時刻表は、今いる駅の発車時刻が掲載されていますが、
途中駅の停車時刻や、終点への到着時刻は案内されていません。
これらを確認するとき役立つのがスマホや、次回紹介する「列車時刻表」です。
ということで、続きは次回
電車の乗り方、改札・ホーム編です。切符購入編とあわせてご覧ください。
切符が購入できたら、「改札」に向かいます。改札には、行先方面別に
電光掲示板があり、電車の種別、行先、発車時刻、両数 乗場番号が
表示されています。この記事では呉駅の写真を乗せています。
電光掲示板の読み方ですが、広島方面を見ると、
普通 3両 広島 8:28 2
と表示されています。呉-広島間の全駅に停まる電車が、8:28に
2番の乗場から発車する、という意味です。この電車に乗りたい時は
2番の乗場で電車を待ちます。
その下、8:43の快速電車は広島駅を通り、乗り換えなしで岩国(山口県)まで
行く電車で、途中、停車しない駅があります。
反対側、三原方面の行先「広連絡三原」というのは、「広」駅より
遠くの駅まで行きたい時は「広」駅で電車を乗り換えてください、という
意味です。
乗降介助が必要な場合は、改札で切符を駅員さんに渡す時
●電車の発車時刻
●降りる駅
●何両目に乗るか
●必要な介助(スロープ、手引き等)を
駅員さんに伝えましょう。
降りた駅で別の電車に乗り継ぐ場合は、それも伝えておきましょう。
降りる駅や路線によっては、介助の手配や乗車まで時間がかかることもあります。
また、移動経路に乗り継ぎを含む場合は、介助の手配とは別に
ホーム間の移動に時間がかかることもあるので、余裕のあるスケジュールを
組みましょう。
入場スタンプを押してもらった、あるいは改札機を通した切符を受け取り、
(切符は最終目的地の駅の出口改札まで無くさないようにしましょう)
ホームへ移動したら、黄色の点字ブロックの内側で待ちましょう。
車椅子の方は、線路と平行(線路が自分の右又は左に見えています)の状態で
ブレーキをかけて待ちましょう。
乗車位置の案内は、駅にもよりますが、ホーム軒先または地面に
番号や印が表示されています。電車の長さや何両目に乗るかで
待つ位置が変わってきます。慣れない駅であれば、駅員さんに
誘導をお願いしてください。
ホーム内の移動はゆっくり、乗降の際は、駅の人がお手伝いくださいますが、
他のお客さんとぶつからないよう注意しましょう。
乗降介助を依頼した時は、降りる駅でも駅員さんが待機してくださってます。
乗り継ぎがある場合は、乗り継ぎ改札等で、乗り継ぎ先の駅員さんと交代。
乗り換え改札を通る場合は、手元に切符を用意しましょう。
駅を出る場合は、基本的には改札を出たところで案内が終了します。
帰りも切符の買い方、電車の乗り方は一緒です。
次回は、意外と読めない人が多い!?「時刻表」についてとりあげます
おはようございます。瀬戸口です。気付けば4月も終わり、どういった話題を
取り上げたものかと考えていました。この時期と言えば、通勤・通学・行楽などで
鉄道を利用する方も増える時期です。ということで、改めて「電車(鉄道)の
乗り方」を取り上げてみようと思います。
今回取り上げるのは、予約不要・乗車券のみで利用ができる
「普通電車」です。
最寄駅から到着駅までの所要時間、運賃、電車の発着時刻はお出かけ前
スマホでの確認が便利です。(時刻表の見方は、後日取り上げる予定です。)
電車に乗るには「切符」が必要です。切符は駅の窓口、
券売機で購入する紙の切符のほか、カードに入金して繰り返し使える
IC乗車券などがあります。ここでは券売機での紙切符の購入方法を紹介します。
最近の券売機は、モニター画面上にボタンが表示されるものが主流のようです。
画面上に表示される「切符の購入」ボタンを押しましょう。
「190」や「510」など運賃を示すボタンが出ます。
モニター画面の利用が難しい時は、数字キーもついています。
使い方が分からなければ「呼び出し」ボタンで
駅員さんに来てもらうことができます。
今いる駅から目的地までの運賃は、構内に掲示された路線図に書かれています。
券売機で、お金を入れ、路線図の駅名の下に書かれた数字と同じボタンを押すと、
切符が出てきます。お釣りも忘れず取りましょう。
障害者割引運賃の利用方法は鉄道会社ごとに異なるので、駅員さんに
確認しましょう。