呉バリアフリーツアーセンター
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呉バリアフリーツアーセンターの活動状況や、呉市内の観光バリアフリー情報を掲載してきます。

石崎汽船、広島ー呉ー松山航路に高速船を新造

2024年02月15日 12:01   呉バリアフリーツアーセンター
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広島ー呉ー松山航路を運航する石崎汽船(本社:松山市)は、2/1、
同航路向け高速船の新造と2025年秋の運航開始予定を発表しました。
新たに建造される船は、現在運航中の高速船「スーパージェット」の
後継船となる予定で、推進器には国内初導入の技術「リニアジェット」が
用いられ、騒音・振動が少なく、省燃費で環境にやさしい船を
目指しているそうです。

石崎汽船プレスリリース:
http://www.ishizakikisen.co.jp/pdf/2024/20240201.pdf

石崎汽船が フェリーに引き続き高速船の新造を発表しました。
楽しみなニュースですね。新造船は排水量120トン、定員93名と
現行船(189トン、定員156名)より若干小ぶりのようです。

バリアフリー法の制定以後は、船舶にもバリアフリー化ガイドラインが
定められ、公共交通機関である定期航路の旅客船だけでなく、
観光船、遊覧船などの不定期航路を運航する船も対象になっています。
船舶は運用期間が長いこともあり、バリアフリー法以前に建造され
改装によってバリアフリー設備を持つようになった船も多数運航されていますが、
いよいよ設計段階からバリアフリー化を考慮されている船が
海路の主力を占める時代がやってきます。

船内設備など、詳しい情報は明らかにされていませんが
新造船もガイドラインに沿ったバリアフリー船となるでしょう。

ちなみに、現行のスーパージェットだってとっても快適です。
呉ー松山が約1時間、松山ー呉ー広島間が約1時間20分。
フェリーの半分の時間で移動できます。
多目的トイレ、車いす優先席完備。船体が大柄なので、
出入口や通路も広くシートも座り心地がよいです。

前回の記事でも述べましたが、この航路を大事にしましょう。
列車やバスはもちろん、船を含めて「どれか」ではなく「どれも」大事です。
2018年の大雨災害のとき、呉市では一時道路や鉄道が不通となりました。
通勤通学客の足を支え、生活物資を載せたトラックを運んできたのは船でした。
航路があれば、陸路と互いに補い合ってまちの暮らしを支えることができます。
航路がある、港がある。それはウォーターフロントに面した街の何よりの強みです。

あるいは、鉄道やバス、自動車や船といった様々な交通手段で
私達が他の地域に出かけられることのみならず、
他の地域から、この広島・呉地域にいらしていただくことができる、
それが、このまちの原動力になるのです。
新しい船が呉と他の地域の交流をどんどん盛んにしてくれるとよいな、と思います。



楽しいおでかけのできる環境を守る

2024年01月21日 10:28   呉バリアフリーツアーセンター
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昨年から大阪富田林の金剛バスの全面廃止、東海道新幹線の車内販売廃止、
伊予鉄道坊っちゃん列車の運休など交通関係で厳しいニュースが続いています。

いずれも「働き手が足りない」ことがその理由と言われています。
働く人が集まらないこともさることながら、車内販売では利用者の減少、
バスでは、現行運賃のもとでの経費高騰に伴う採算悪化が伝えられています。

例えば、路線バスが廃止になった大阪・富田林市は、人口およそ10万人。
政令指定都市の堺市に隣接しています。
坊っちゃん列車の運休が話題になった松山市は、人口50万、
愛媛県の県庁所在地であるとともに観光地の道後を擁しています。
坊ちゃん列車だけでなく、港と松山市街を結ぶリムジンバスは片道運行の一日3便。
市内電車も便数減。利用がないのではありません。人はたくさん乗っています。
それでも、便数が減り、あるいは無くなります。

こうした状況を見るにつけ、利用者も、どのように公共交通を守っていくか、について
考えていく必要があるように思います。
これからの時代、利用して、あるいはお金を払って自分たちで支えない限り、
電車もバスもそのほかのお店やサービスも消えていきます。
無くなりそうになってから「残念だぁ」と言ってみても遅いのです。

長年、ツアーセンターのブログでは、お出かけ情報と合わせて
駅や施設の新・改築、バリアフリー対応の新型車両、新型船の導入など
交通のバリアフリーに注目してきました。

ハードの整備は大事です。交通機関のバリアフリー化が不十分だと、
出かけたいと思っても、自由に出かけられない。「出かけたい」、という気持ちがあって、
出かけようと思った時に、交通機関がバリアフリー化されていてスムーズに利用ができる。
そのことはとても大事です。

利用の多寡に関わらず、誰でも・いつでも利用できる設備があることは
確かに望ましい姿かもしれません。一方でそうした設備を設け、維持していくには
相応のコストがかかることもまた事実です。

これからは改善されたものを「どう活かすか」、
平たく言えば「どれだけ使っているか」が大事です。
「使う人」がいるからこそ、バリアフリー化が必要とされ、
バリアフリーは、「使われること」で完成するからです。
障害者や高齢者を含め、人々が自由で活発に移動するようになれば、
未だバリアフリー化が不十分な地域の後押しにもなるでしょう。

この点、松山に出かけた際、フェリーでゆったり過ごせるのは快適だけれども、
せっかく新しい船も入ったのだし、もう少し利用があってもよいのではないか、
とも思っていました。

地域の足を守るためには、これまで利用意向がなかった人にも、
サービスを知ってもらうことが必要です。

例えば、車椅子で電車に乗れることを知らない人は、車椅子で電車に乗りません。
切符の買い方を知らない人は電車に乗りません。車をお持ちなら車で移動するでしょう。
あるいは、休日に出かける習慣のない方は、そもそも休みの日に出かけようとは思いません。
普段やらないことや知らないことは頭に浮かんで来ません。浮かんで来ないものは
行動の選択肢として選ぶことができないのです。


過去の記事で、時刻表の読み方や切符の買い方を取り上げた理由はそこにあります。
あるいは各地に出かけた【お出かけ情報】を載せるのも、
社会の中でバリアフリー整備が進むことによって、電車で、自動車で、フェリーで
お出かけできるようになったことを、多くの方に知っていただきたい。
あるいは、休日の過ごし方のひとつとして、お出かけを楽しんでいただきたいのです。

ひとりひとりの楽しいおでかけは、生活を潤いあるものにするだけでなく、
「おでかけできる環境」を支える力でもあります。

このブログでお届けする情報が、記事をご覧になっている皆さんの
おでかけの役に立てばと思います。



バリアフリーで楽しむ道後温泉その4 外湯と商店街を楽しむ

2023年12月07日 12:46   呉バリアフリーツアーセンター
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おはようございます。瀬戸口です。道後温泉を取り上げる4回目。
今回は、外湯(公衆浴場)と商店街についてとりあげます。

道後温泉の外湯としては

●道後温泉本館
●道後温泉別館 飛鳥乃温泉
●道後温泉 椿の湯があります。

上記三つの外湯施設のバリアフリーについては、松山市のウェブに記載が
あります。市役所のウェブに案内があるところ、さすがは温泉地です。

これら三つはよく知られているのですが、今回ご紹介したいところがもう一つ、
それが、「いこいの家」です。上記「椿の湯」のすぐ隣にあります。
松山市が管理する、身体障害者・知的障害者・被爆者の方及び介助の方向けの
公衆浴場です。入浴券の購入前に、受付で手帳をご提示ください。

ここは個室タイプの公衆浴場(全2室)で、脱衣場まで車椅子で入れます。
浴室内にはシャワーチェアがあり、浴槽には手すりがついています。
利用の「目安」は1時間。予約はできません。
浴室内は滑りにくい仕上げです。這って移動する方や仰向け・横になって
利用される方は浴室マットのようなものがあるとよいかもしれません。

ゆっくりお風呂に浸かったあとは商店街を散策。
お土産屋さんで、お茶菓子とみかんジュースを購入。
お茶菓子には「道後夢菓子噺」(むかしばなし)を購入しました。
このお菓子は、飛鳥乃温泉の特別浴室を利用したお客さんに提供されていると、
お土産屋さんのPOPにありました。
飛鳥乃温泉の特別浴室は、道後温泉本館にある皇族専用浴室を模した浴室と
いうことなのですが、一部階段があるということで、
お茶菓子を買ってお接待気分です。
みかんジュースも宿に持ち帰り頂きました。美味しいですね。
720mlのジュースがあっという間に身体に染み渡りました。

バリアフリーなのは、温泉だけではありません。
道後の商店街を歩いていると軒先にカラフルな車いすマークのステッカーを貼った
お店がたくさんありました。
調べてみると、松山市を中心に職種や職域を超えて集まったビジネスパーソンの
コミュニティ「たてヨコ愛媛」さんの取り組みのようです。

ステッカーを掲示できる条件は

●入口幅が70cm以上あり、車椅子で入店できるお店
●バリアフリーに完全に対応できなくても「手伝ってもいいよ」という
お店だそうです。

完璧なバリアフリーでなくてもいいから、車椅子の方や子育て世代が
気兼ねなく入れるお店を探そう、ということで始まったこの取り組み、
松山・道後に限らず愛媛県内一円・高知県でもたくさんのお店が
協力しているそうです。これは、わかりやすくていいですね。

「心のバリアフリーマップ」
というステッカー掲示協力店の検索サイトもあり、
「グルメ」、「ショップ」などのカテゴリーや、松山市内、東予・西予などの地域で
検索できます。
もっとも道後の商店街に関しては、協力店舗が多くどの店も親切なので
ステッカーを目印にふらっと立ち寄ってもよさそうです。

そういうわけで、旅情・交通・湯宿・バリアフリー、いずれの面でも
道後は大変おすすめの観光地です。


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【おでかけ情報】バリアフリーなお宿で楽しむ道後温泉その3

2023年11月30日 13:54   呉バリアフリーツアーセンター
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さて、道後温泉の3回目、今回の旅行では宿泊したお宿もバリアフリーでした。
泊まったのは

道後 友輪荘

愛媛県社会福祉事業団が運営するお宿です。大浴場・中浴場は道後温泉から
お湯を引いているそうです。(日帰り入浴も可)
浴室も手すりや洗い場の台の高さなどバリアフリーに配慮されており、
シャワーチェアも備えられています。

客室には和室・洋室・和洋室・団体向け客室があります。このうち和洋室には、
温泉のお湯を引いたお風呂があり、大浴場・中浴場の利用が難しい場合でも、
温泉のお湯を楽しめるようになっています。
なお、浴室のないお部屋もあるようですから、浴室付きの部屋希望の場合は
予約時にお伝えください。

今回、我が家は温泉付き和洋室と部屋風呂付き洋室に宿泊しました。
まず、お部屋がとにかく広いです。一般的なシティホテルのツインより
広いと思います。客室扉はスライド式で、上り框に当たる部分はスロープに
なっています。部屋の中でも車椅子は余裕を持って旋回できます。
和洋室の和室部分は車椅子からの移乗がしやすいよう、腰掛けやすい高さに
なっています。和洋室と洋室の違いとしては、和洋室はお部屋のお風呂で
温泉を楽しむことができます。浴室は和洋室がタイル張、
洋室が今風のシステムバスでした。両部屋ともバス・トイレ別で
浴室にはシャワーチェアと、浴槽の上に渡すタイプの
移乗台が備えてありました。

宿泊料金に食事は含まれていないので、必要な方は宿泊予約の際に併せて
ご予約ください。食事は食堂でいただきます。ウェブに写真が載っていますが、
私たちが頂いた「夕食Bコース」は釜飯にお造り、天ぷら盛り合わせなど、
いろいろついてなんと2500円というんですからびっくりです。(ドリンク別料金)
朝食もゆったりと和食が嬉しいですね。

この道後 友輪荘、設備がバリアフリーなのはもちろんのこと、
道後温泉の商店街や温泉街まで、ほぼ平坦な道を徒歩約10分、
松山市内の繁華街「大街道」も路面電車で10分程度とアクセスも抜群です。
バリアフリーでアクセスが良くて食事も大満足なのに、
宿泊料金が大変リーズナブルなのも非常にありがたいところです。
道後温泉お出かけの際はぜひご利用ください。

ここまで、フェリーとお宿がバリアフリーだったというお話でした。
でも、それだけではなかった、ということで、道後温泉編あともう一回
お付き合いください。


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【お出かけ情報】バリアフリーなフェリーと宿で楽しむ道後温泉2(松山市内交通編)

2023年11月24日 16:13   呉バリアフリーツアーセンター
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お出かけ情報、道後温泉の2回目です。今回は松山での交通手段について
取り上げます。今回の旅行では家族3人(手動車椅子1台、幼児1名、健常者1名)で行きました。

広島-呉-松山航路のフェリー運賃には、
障害者手帳の種類・種別・等級により割引があります。
車があると便利ですがフェリーに車を載せる「自動車航送料金」
(ドライバー1名分の運賃を含む)には、障害者割引がありません。
ということで、今回は車を持たず公共交通機関をメインで利用しました。

松山観光港から松山市内・道後方面に出るには

●連絡バス+伊予鉄郊外電車+路面電車
●タクシー(観光港→道後温泉)
●道後温泉駅直通リムジンバスがありますが、

リムジンバスは現在観光港→道後温泉駅方面に全部で朝晩3便、
道後温泉駅まで行くのはそのうち早朝の1便のみ。
道後温泉駅→観光港方面は運休中

道後温泉までタクシー(中型)だと、約3600円と
松山観光港のウェブに案内があります。

ということで、連絡バス+郊外電車+路面電車で移動しました。
観光港ターミナルの正面をでると、松山方面行き電車が発着する高浜駅への
連絡バスのバス停があります。連絡バスの運賃は現金だと220円。
障害者割引で半額になります。運行は概ね15分間隔、高浜駅まで所要2分。


●連絡バス

バスは小ぶりな路線バスタイプで、ノンステ車でスロープはありますが、
傾斜が急なので運転手さんにお手伝いをお願いした方がよさそうです。
車椅子は乗降ともに中扉、車椅子以外は中乗り、前降りです。

連絡バスは現金でも乗車できますが、バス乗車前に松山市駅まで
連絡乗車券を買うと、道後温泉行き路面電車への乗換駅である松山市駅まで
1枚の乗車券でバスから郊外電車に乗り継ぐことができます。
また、帰りも同じく伊予鉄松山市駅で観光港(連絡バス)までの連絡乗車券を
購入できます。(帰る時に気づいた)


●伊予鉄道郊外電車

伊予鉄高浜駅で伊予鉄松山市駅まで乗車します。
観光港で連絡乗車券を購入した場合は、
改札で連絡乗車券と障害者手帳を提示してホームへ。

連絡バスに現金で乗車した場合は、ここで切符を購入します。
割引切符を購入する場合は券売機にお金を投入後、
「割引」ボタンを押してから松山市駅のボタンを押してください。
改札を通る際、切符と障害者手帳を提示してください。

重要 高浜駅ご利用にあたって、二点ほどお気をつけいただきたいことがあります。

一点目、連絡バスの停留所から駅構内へは短い階段になっています。
車椅子やベビーカー利用の方は、バスを降りた後、歩道へ出て
駅の正面へ回ってください。

二点目、駅正面に「スロープ」はありますが、見たところ幅70cmあるか、
長さが1mあるかという細いもので、傾斜も非常に急なものです。
利用にあたっては駅員さんにお手伝い頂くか、
同行の方による介助をお願いします。

●路面電車

松山市駅から道後温泉方面へは路面電車を利用します。
1乗車200円の均一運賃後払いです。割引適用の場合は半額です。
手帳をご用意ください。
道後温泉駅方面は3番の電車です。
まだまだ床の高い電車もあるようで、
電車を見送ったりもしたのですが
電停で待っていると入線した電車の運転手さんが
次の低床(電車)は〇分です、と
皆さんまめに声をかけてくださいました。
運転中の指差喚呼、接客も丁寧です。(乗務員さん、皆さん本当に丁寧です。)

有名な「坊ちゃん列車」は11月以降、「当面の間運休」と発表されており
道後温泉駅前で留置中でした。(写真を撮る際はバスの発着に注意)
駅員さんのお手伝いが必要な場合、当駅の駅員さんは、
駅構内、踏切を渡った奥のホームの詰所にいらっしゃるようです。
道後温泉駅の向かい側、商店街入口には観光案内所があり
お手洗いもここで済ませられます。

なお、ここでご紹介した所要時間、運賃はあくまで参考の為のものです。
最新のダイヤ、運賃は運行会社にお問い合わせください。

道後温泉駅までやってきましたので、次回は今回宿泊したお宿を紹介したいと
思います。