呉バリアフリーツアーセンター
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呉バリアフリーツアーセンターの活動状況や、呉市内の観光バリアフリー情報を掲載してきます。

【おでかけ情報】バリアフリーなお宿で楽しむ道後温泉その3

2023年11月30日 13:54   呉バリアフリーツアーセンター
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さて、道後温泉の3回目、今回の旅行では宿泊したお宿もバリアフリーでした。
泊まったのは

道後 友輪荘

愛媛県社会福祉事業団が運営するお宿です。大浴場・中浴場は道後温泉から
お湯を引いているそうです。(日帰り入浴も可)
浴室も手すりや洗い場の台の高さなどバリアフリーに配慮されており、
シャワーチェアも備えられています。

客室には和室・洋室・和洋室・団体向け客室があります。このうち和洋室には、
温泉のお湯を引いたお風呂があり、大浴場・中浴場の利用が難しい場合でも、
温泉のお湯を楽しめるようになっています。
なお、浴室のないお部屋もあるようですから、浴室付きの部屋希望の場合は
予約時にお伝えください。

今回、我が家は温泉付き和洋室と部屋風呂付き洋室に宿泊しました。
まず、お部屋がとにかく広いです。一般的なシティホテルのツインより
広いと思います。客室扉はスライド式で、上り框に当たる部分はスロープに
なっています。部屋の中でも車椅子は余裕を持って旋回できます。
和洋室の和室部分は車椅子からの移乗がしやすいよう、腰掛けやすい高さに
なっています。和洋室と洋室の違いとしては、和洋室はお部屋のお風呂で
温泉を楽しむことができます。浴室は和洋室がタイル張、
洋室が今風のシステムバスでした。両部屋ともバス・トイレ別で
浴室にはシャワーチェアと、浴槽の上に渡すタイプの
移乗台が備えてありました。

宿泊料金に食事は含まれていないので、必要な方は宿泊予約の際に併せて
ご予約ください。食事は食堂でいただきます。ウェブに写真が載っていますが、
私たちが頂いた「夕食Bコース」は釜飯にお造り、天ぷら盛り合わせなど、
いろいろついてなんと2500円というんですからびっくりです。(ドリンク別料金)
朝食もゆったりと和食が嬉しいですね。

この道後 友輪荘、設備がバリアフリーなのはもちろんのこと、
道後温泉の商店街や温泉街まで、ほぼ平坦な道を徒歩約10分、
松山市内の繁華街「大街道」も路面電車で10分程度とアクセスも抜群です。
バリアフリーでアクセスが良くて食事も大満足なのに、
宿泊料金が大変リーズナブルなのも非常にありがたいところです。
道後温泉お出かけの際はぜひご利用ください。

ここまで、フェリーとお宿がバリアフリーだったというお話でした。
でも、それだけではなかった、ということで、道後温泉編あともう一回
お付き合いください。


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【お出かけ情報】バリアフリーなフェリーと宿で楽しむ道後温泉2(松山市内交通編)

2023年11月24日 16:13   呉バリアフリーツアーセンター
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お出かけ情報、道後温泉の2回目です。今回は松山での交通手段について
取り上げます。今回の旅行では家族3人(手動車椅子1台、幼児1名、健常者1名)で行きました。

広島-呉-松山航路のフェリー運賃には、
障害者手帳の種類・種別・等級により割引があります。
車があると便利ですがフェリーに車を載せる「自動車航送料金」
(ドライバー1名分の運賃を含む)には、障害者割引がありません。
ということで、今回は車を持たず公共交通機関をメインで利用しました。

松山観光港から松山市内・道後方面に出るには

●連絡バス+伊予鉄郊外電車+路面電車
●タクシー(観光港→道後温泉)
●道後温泉駅直通リムジンバスがありますが、

リムジンバスは現在観光港→道後温泉駅方面に全部で朝晩3便、
道後温泉駅まで行くのはそのうち早朝の1便のみ。
道後温泉駅→観光港方面は運休中

道後温泉までタクシー(中型)だと、約3600円と
松山観光港のウェブに案内があります。

ということで、連絡バス+郊外電車+路面電車で移動しました。
観光港ターミナルの正面をでると、松山方面行き電車が発着する高浜駅への
連絡バスのバス停があります。連絡バスの運賃は現金だと220円。
障害者割引で半額になります。運行は概ね15分間隔、高浜駅まで所要2分。


●連絡バス

バスは小ぶりな路線バスタイプで、ノンステ車でスロープはありますが、
傾斜が急なので運転手さんにお手伝いをお願いした方がよさそうです。
車椅子は乗降ともに中扉、車椅子以外は中乗り、前降りです。

連絡バスは現金でも乗車できますが、バス乗車前に松山市駅まで
連絡乗車券を買うと、道後温泉行き路面電車への乗換駅である松山市駅まで
1枚の乗車券でバスから郊外電車に乗り継ぐことができます。
また、帰りも同じく伊予鉄松山市駅で観光港(連絡バス)までの連絡乗車券を
購入できます。(帰る時に気づいた)


●伊予鉄道郊外電車

伊予鉄高浜駅で伊予鉄松山市駅まで乗車します。
観光港で連絡乗車券を購入した場合は、
改札で連絡乗車券と障害者手帳を提示してホームへ。

連絡バスに現金で乗車した場合は、ここで切符を購入します。
割引切符を購入する場合は券売機にお金を投入後、
「割引」ボタンを押してから松山市駅のボタンを押してください。
改札を通る際、切符と障害者手帳を提示してください。

重要 高浜駅ご利用にあたって、二点ほどお気をつけいただきたいことがあります。

一点目、連絡バスの停留所から駅構内へは短い階段になっています。
車椅子やベビーカー利用の方は、バスを降りた後、歩道へ出て
駅の正面へ回ってください。

二点目、駅正面に「スロープ」はありますが、見たところ幅70cmあるか、
長さが1mあるかという細いもので、傾斜も非常に急なものです。
利用にあたっては駅員さんにお手伝い頂くか、
同行の方による介助をお願いします。

●路面電車

松山市駅から道後温泉方面へは路面電車を利用します。
1乗車200円の均一運賃後払いです。割引適用の場合は半額です。
手帳をご用意ください。
道後温泉駅方面は3番の電車です。
まだまだ床の高い電車もあるようで、
電車を見送ったりもしたのですが
電停で待っていると入線した電車の運転手さんが
次の低床(電車)は〇分です、と
皆さんまめに声をかけてくださいました。
運転中の指差喚呼、接客も丁寧です。(乗務員さん、皆さん本当に丁寧です。)

有名な「坊ちゃん列車」は11月以降、「当面の間運休」と発表されており
道後温泉駅前で留置中でした。(写真を撮る際はバスの発着に注意)
駅員さんのお手伝いが必要な場合、当駅の駅員さんは、
駅構内、踏切を渡った奥のホームの詰所にいらっしゃるようです。
道後温泉駅の向かい側、商店街入口には観光案内所があり
お手洗いもここで済ませられます。

なお、ここでご紹介した所要時間、運賃はあくまで参考の為のものです。
最新のダイヤ、運賃は運行会社にお問い合わせください。

道後温泉駅までやってきましたので、次回は今回宿泊したお宿を紹介したいと
思います。



【お出かけ情報】バリアフリーフェリーとバリアフリーなお宿で楽しむ道後温泉1(フェリー編)

2023年11月22日 09:10   呉バリアフリーツアーセンター
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おはようございます、瀬戸口です。先日、家族で旅行に行ってきました。
行き先は松山、道後温泉。呉-松山間の往復はバリアフリーのフェリー、
お宿もバリアフリーな宿を利用しました。
道後温泉、高齢の方にも、障害のある方にも、おすすめできる旅行先です。
今回は、フェリーをご紹介します。

広島-呉-松山航路は、フェリーとスーパージェット(高速船)が運航され、
呉-松山間はフェリーで片道約2時間、スーパージェットで約1時間。
広島-松山間はフェリー約3時間、スーパージェット約2時間です。
フェリーは全てにエレベーター、多目的トイレ、バリアフリーエリアが設置
されています。(スーパージェットも車椅子で利用が可能です)

バリアフリーフェリーに乗ることも今回の旅の目的ということで、
往路では石崎汽船の「翔洋丸」、復路は瀬戸内海汽船の「シーパセオ」に
乗りました。就航以来、乗りたくて待ち焦がれた船だけに
へそくりを貯めた甲斐もあるというものです。
車椅子利用の場合、呉港のようなボーディングブリッジ(乗船橋)の無い港では
車両甲板に設置されたエレベーターで乗り降りするのは共通です。
(写真1枚目:翔洋丸、2枚目:シーパセオ)
松山観光港には乗船橋がありメインキャビンから乗降できます。

運賃や割引の詳細、主な船内設備やバリアフリー情報は、船を運行する
瀬戸内海汽船(広島)
石崎汽船(愛媛)のウェブをご覧ください。

往路:翔洋丸(石崎汽船)

石崎汽船の最新鋭フェリーです。
メインキャビンは車椅子でもスムーズに移動ができます。
車いす一人でも売店に行ける。トイレも安心。(写真3枚目)
明るい船内に大きな窓、新しい船は良いですね。内装撮り忘れたようです。
客室内は自由席で、温かみあるベージュ基調の落ち着いた内装です。
バリアフリーエリアもありますが、途中寄港地となる呉港からの乗船で、
先客がいたこともあって、私たちはキャビン最前方のリクライニングシートを
利用しました。前方の窓からは海に沈む夕日が綺麗に見えます。
客室中程には靴を脱いで横になれるカーペット敷のエリア、
バリアフリー対応のソファシートはキャビン後方、
テーブルが設置されていることもあってか家族連れにも人気のようでした。

復路:シーパセオ(瀬戸内海汽船)

就航前からおしゃれなデザインで話題をさらった
瀬戸内海汽船の看板フェリーです。
船を見るなり、息子と妻が「かっこいい」と歓声をあげました。
内装もポップで、こちらも通常のリクライニングシートのみならず、
ふかふかクッションのソファやごろ寝エリア、テレワークにぴったりのテーブル席
車いすの固定具を備えたスペースなどこちらの船もシートレイアウトが多彩です。
(写真5~8枚目)
8枚目の写真、窓の外の階段は、3Fのテラスにつながるものです。
(3Fへのアクセスは階段のみ)
2Fメインキャビン後方にはパティオ(中庭)が設けられています。
この船も全席自由で、妻と息子が海を見たかったこともあり、
キャビン最前列の「パノラマソファ」を利用しました。(6枚目)

呉から片道約2時間、のんびり船旅も良いものです。
日常の慌ただしさを離れながら、思い立った時にふらっと出かけられるのが
広島-呉-松山航路最大の魅力です。快適なよい船が入りました。
一人でも多くの人に味わっていただきたいな、と思います。

次回は、到着後松山市内への移動についてお伝えします。


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JR西日本との意見交換会に参加してきました-2

2023年10月29日 10:25   呉バリアフリーツアーセンター
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意見交換会の2回目です。広駅での介助実習に引き続き意見交換会が行われました。
今回は主としてJRの職員さんより頂いた質問にお答えする形となりました。

まず、介助実習を受けて「車椅子の介助方法」についての質問がありました。
例えば、階段昇降やスロープ介助の際、車椅子は前向きが良いのか、
後ろ向きが良いのか?

車椅子の参加者からの答えは、「介助を受ける人に確認してほしい」
というものです。これは、「車椅子利用者」とひとくちにいっても、
車椅子の形状や体の状態、必要なサポートの形は様々だからです。
また、介助する人にも、できること、できないことがあります。
ですからお互いにコミュニケーションを図ることが非常に大事です。
あるいは、場面や人によっては介助が必要ないこともあるので、
お手伝いがいるかどうかを含めて訊いてほしいという指摘もありました。

また、そもそも利用にあたって多くの介助を必要とする(利用しにくい環境)
など、ハードルが高いと申し訳ない気持ちになり、
利用から遠のいてしまう、という意見も聞かれました。


そのほか、JRを含めて様々な業種でセルフレジの導入をはじめとした省人化が
進んでいることについての質問については、

セルフサービス、無人サービスの利用に必要な機器の操作ができない、
セルフで対応できない事を理由にサービス利用から排除される人が出ない工夫が
必要です。セルフ・無人等、人の手を介さないのであれば、
原則として誰もが他者の手を借りなくても利用でき、
必要な時にはスムーズにサポートを受けられることが望ましいと思います。


さらに、多目的トイレの設置がない駅で、できるお手伝いはありますか?
との職員さんからの質問にたいしては、

お手洗いのやり方や、必要なサポートは人それぞれで、デリケートな部分なので
職員さんにお願いできること、というのはなかなか難しいですね、というのが
私を含め車椅子の参加者の思いでした。

あるいは、直接的なお手伝いをいただくより、安心して利用できるトイレを
整備していただく方が効果的であるとお答えしました。
なお、これから整備をするものについては、
お手洗いは全ての人にとって欠かせないものなので、
「多目的」か「それ以外」かを問わず、快適で安心して利用できるトイレは
どんなものか?という考え方に立って整備ができたらよいと思います、
と申し上げました。

様々な意見を申し上げてはいますが、近年の鉄道は関係者のご尽力もあり、
お手伝いを必要とされる方でも、快適に利用できる環境が整えられています。
折しも、気候の良い秋の観光シーズンです。
お出かけの方は、列車旅いかがですか?

意見交換の機会を設けていただきました皆様にも感謝申し上げます。



今年もJR西日本さんとの意見交換会に参加してきました

2023年10月27日 12:00   呉バリアフリーツアーセンター
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おはようございます。瀬戸口です。この間まで暑かったと思ったら、
通勤電車の窓越しに見る木の葉っぱが赤くなりはじめていました。

さて、今年もJRさんと地元の車椅子の方の団体「呉市車椅子九嶺クラブ」さんより
お声がけを頂き、「意見交換会」に参加させていただきました。
車椅子の参加は私を含め3台(うち電動1台)、JR職員さんは16名。
これまで、呉・広両駅の職員さんを中心とした取り組みだった
「意見交換会」ですが、今年は広島駅や中国地区を担当する統括本部の職員さんにも
ご参加いただいたそうです。取り組みは会社内でも共有されており、
近隣エリアの職員さんもご覧くださっているそうです。


意見交換会に先だって呉駅での携帯スロープを使った乗降介助実習、電車で広駅へ
移動後に広駅ホームでの階段昇降実習が行われました。乗降介助はどなたも研修、
実践を積まれているのでしょう。非常にスムーズです。

電車に乗車中、停車駅の多い普通電車では、短距離のうちに加減速を繰り返すので
「意外と揺れる」という感想も聞かれました。

広駅での階段昇降実習では、JR職員さんが車椅子に乗って、階段の昇り降りを
体験していただきました。立っているときよりも低くなった目線や、
階段昇降時の車椅子の揺れや角度は実際に乗ってみることでよくわかります。
また、車椅子の階段昇降には4人の職員さんが必要ですが、
エレベーターがあれば、介助が必要な場合でも、
最少1人の職員さんで介助ができます。
バリアフリー化を進めることで、駅を利用する人はもちろん、
駅で働く人にとってもメリットが大きいのです。

バリアフリーは、利用者はもちろん、働く人にとっても
やさしいことが大事だと思います。


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