呉バリアフリーツアーセンター
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踏切事故に注意しましょう

2022年03月13日 12:53   呉バリアフリーツアーセンター
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おはようございます。瀬戸口です。今日の話題は

高齢者の電動車いす、踏切事故多発、安全対策課題にー福祉新聞

電動車椅子を利用中の高齢者が、踏切事故に巻き込まれるケースが多発している、
というニュースです。2021年8月から12月までに3件の事故があり、
製品評価技術基盤機構(NITE)も注意を促しているそうです。

家庭で充電でき、免許も不要なハンドル型車椅子、便利ですよね。
けれども、そもそも電動・手動を問わず、踏切は車いすにとって
最も危険で避けるべき場所のひとつです。

車椅子は、自動車と比べて車輪が細く馬力もありません。
細い車輪は線路にはまりやすいうえ、馬力もないので脱出も困難です。
警報機が鳴り、遮断機が下りてしまえば、列車が来るまで
時間がありません。

踏切事故を無くすには、線路と道路の交差を無くすしかありません。
ということで、現在の法律では踏切の新設は認められておらず、
既設のものについても立体交差化や迂回路の整備などの「改良」事業が
各地で進められているそうです。

整備が進み、踏切が解消されれば、定時運行の確保や渋滞解消、
開かずの踏切問題の解消など様々な課題の解決が期待されますが
コストや用地、交通量などの問題もあり、全国約3万の踏切を
何とかするにはまだまだ時間がかかるようです。

これまで、どちらかといえば線路は鉄道のため、
道路は主として自動車交通のために作られ、
あるいは両者ともその時々の工学的水準のもとに
整備されてきたように思います。
ですから、踏切は列車を通す設備ですし、
道路も路肩や歩道より車道が広く平らです。

これからの交通インフラ整備は鉄道と道路をはじめ、
陸運、海運、航空輸送のつながりのもとに
高齢者や障害のある人など多様な人々の利用を想定しながら
整備を進めていきたいものです。