呉バリアフリーツアーセンター
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呉バリアフリーツアーセンターの活動状況や、呉市内の観光バリアフリー情報を掲載してきます。

車椅子で段差を越える(修正版)

2022年11月25日 14:08   呉バリアフリーツアーセンター
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おはようございます。瀬戸口です。寒くなってきましたね。

さて、今日は車椅子の介助ーその2回目です。前回は主に車椅子の発進と停止、
操作に伴う体重移動のお話でした。 今日は段差の越え方を取り上げます。
車椅子で生活していると、いろんなところで段差にぶつかります。
建物の入口、電車とホームの間、橋の継ぎ目、公園のでこぼこした地面…etc

車椅子で段差を越えるというと、キャスター(前輪)上げを
想像する方も多いでしょう。キャスター上げの操作ができると、少々の段差や
未舗装路など、主に屋外での行動範囲が広がります。

基本は、車椅子を傾けて、段差を越える、車椅子を水平に戻す、ということです。
介助する人が車椅子の後ろに立ち、グリップを握る。
駆動輪の間にある「ティッピング・バー」を踏み込みながら
グリップを押し下げる。(重心を後ろに傾ける操作です)
(バーがない車椅子もありますが重心を傾けるという点は一緒です)
車椅子前方が持ち上がるので、前輪を段差の上にかける。
後輪を段差にくっつけて体重をかけ、前に押し出すと
後輪が段差を乗り越えていきます。
(図1)


段差を降りるときは、まずゆっくりバックで降り、
後輪を段差の下へ着地させます。
グリップを下げ、車椅子の前方を持ち上げます。
前輪が段差を離れたら、ゆっくりと車椅子を水平に戻します。
時々、前輪をストンと地面に落とす人がいますが、着地の衝撃が大きく、
落車の危険もあるのでやめましょう。
車椅子に乗る方の中には、転落時に手で防げない人が多くいます。
ですから、車椅子の介助では転落、転倒させない操作が大事です。

車椅子にも、車椅子に乗る人もいろんなタイプがあります。
場面によって、必要な介助・できること・できないことが変わってきます。
まずは、車椅子に乗っている方に声をかけてみましょう。

車椅子の介助というと「力が必要そう」というイメージを抱くひとも
いらっしゃるようですが、コツを掴めば力を入れなくても介助できる
場面は多々あります。

あるいは、「私に介助できるか不安」、「ケガさせたら、ケガしたら」と
思う方がたくさんいらっしゃるとすれば、それは、まだまだ社会が
車椅子で過ごすには困難な証拠です。
できる限り、特別な訓練を積まないとできない介助や
危険を伴う介助をしなくても過ごせる世の中に
していけたらいいな、と思います。 


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車椅子の介助についてー基本編

2022年11月06日 16:04   呉バリアフリーツアーセンター
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早いですね、もう11月。瀬戸口です。さて先日、JR西日本さんとの意見交換会に
参加させて頂いたお話を書きました。その席上、車椅子の介助について
JRの職員さんから「コツはありますか?」と質問がありました。 
そこで今日は、車椅子に乗る方を介助する際に気をつけて頂きたいことを
書いていきたいと思います。 (主に手動・自操式を念頭に置いています)

介助を始める前に、車椅子に乗っている人へ「お手伝いしましょうか」と
声をかけましょう。顔を見ながら声をかけてください。
車椅子を動かす前に、乗っている人の手足が車椅子からはみ出ていないか?
介助する人も含め、衣服のすそやコート、バッグのストラップなどが
車椅子に引っかかっていないか確認します。
車椅子を押す人は、後ろに立って、車椅子の背中にある
ハンドグリップ(押手)を握ります。

進むときは、車椅子前方両サイドにあるブレーキを解除します。
「進みます」と声をかけてから動き出しましょう。

この時腕の力だけで押そうとすると、なかなか進みません。
あまり意識されてなさそうなんですが、車椅子は、体重移動で動かす
乗り物です。坂の上り下り、左右旋回、段差を越えるウィリーも
体重移動で行います。発進するときは地面に力を伝える為に後ろ、
曲がる時は、曲がりたい方の車輪に体重を乗せます。
坂を上る時は、後ろに転倒しないよう、前に、
坂を下る時は車椅子が滑り落ちて行かないよう、後ろに体重をかけます。
下り勾配が急な時は後ろ向きでゆっくり下ります。
大きな後輪で車椅子を支えて、転落を防ぐとともに、乗っている人が
投げ出されないようにするためと言われています。

止まる時は、「止まります」と声をかけてから、
速度をゆっくり落としながら止まります。
急に止まると乗っている人が前方に投げ出されてしまいます。
急停車でなくても、段差に引っかかって投げ出される方が多いかもしれません。
止まったら必ずブレーキをかけておきましょう。

次回は段差について取り上げます。


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