★出雲かんべの里で陶芸体験をしました(前篇)
ハウル@矢野です。
今回は、「出雲かんべの里」で陶芸のものづくり体験をしましたのでレポートします。
「出雲かんべの里」は、島根県松江市郊外にある、緑に恵まれた自然の中で、出雲地方の歴史・文化を学ぶことができる施設です。施設は「民話館」「工芸館」「自然の森」の3施設で構成されています。四季を通じて様々なイベントが催されています。
工芸館には、陶芸・木工・和紙てまり・籐工芸・機織りの5つの工房があり、作家による工芸品の製作過程の見学やモノづくり体験が出来ます。
今回は、その中の陶芸のものづくり体験をしました。
視覚障がい者とサポートの方で総勢12名で参加しました。
横長の作業台に6名ずつ分かれて向かい合って座ります。各人の前に直径30cmくらいの手動式の轆轤が配置されています。
講師の先生から説明や注意事項を聞きます。先生は、陶芸の道54年の超ベテランの藤原先生です。
「ある程度作ったら、私が修正してあげます。」と言われホット胸を撫で下ろします。まずは、土をこねるところから始まるのかと思いましたがその作業は省略です。
土をうどんをこねるようにと思いきや、既にきちんとこねてある粘土があるそうです。いよいよ粘土が配られます。
粘土は、直径約8cm、高さは約5cmの円柱状で、重さは500gです。材質はいろいろあるそうで、きめの細かいものからあらくて少しザラザラしているものまであるそうです。
今回私たちに配られた粘土は、思ったよりも柔らかく、きめの細かい初心者でも扱いが容易そうです。色も白っぽく、博多人形でも作れそうです。
この粘土の量で何が出来るかというと、私たちは、マグカップ、ビールのジョッキ、お皿の3種類を作ることにしました。
テレビで制作過程をみていると、轆轤を使ってまんまるく簡単に出来そうですが、とんでもなく難しいです。
http://kanbenosato.com/kougei/tougei.html
後篇に続きます。
★観光地における情報弱者は災害弱者になる?
ハウル@矢野です。
災害は、場所と時間を選びません。
そんなことは当たり前の事です。自分だけは災害にあわないと思っている人が多いのは現実です。
まして旅行先で災害に遭遇するなんてとんでもないことです。希望的にはそうです。
災害が発生したらきっと誰かが助けてくれるだろうと思っている人も多いです。観光地の施設なんだから災害時の訓練もきっちりされているなどと楽観視していて大丈夫でしょうか。
私は、運河悪かったなどと諦められませんので、自分で出来ることは少しでも準備したいと思います。
それでは、最低どのようなことが準備出来るのでしょうか。
第1に、災害時の情報を取得する手段は、なにがよいのでしょうか。
自分が日常使用しているものが良いと考えます。特別なものだと緊急時に使えなかったりすれば意味がありません。
最近では、ほとんどの都道府県や市町村単位で、防災メール配信サービスを実施しています。
旅行実施の数日前に登録しておきます。これで、気象情報や避難準備などの情報は得られます。
また、アイフォンをお持ちの方は尚情報取得の、能力を発揮することでしょう。でも、充電が問題です。
第2に、ポケットラジオは言うまでもありません。旅行カバンの隅にでも入れておきます。
第3は、宿泊先です。旅館、ホテルのスタッフが宿泊人あたり何人いらっしゃるのかです。宿泊する部屋まであんないしてくれて、部屋の説明や非常口までも案内していただけるかで、少しは判断がつきます。
これは、予約時に可能かどうか聞いて判断します。インターネットでの予約ではわかりません。しません。
私は最低でもこの3つは準備したいと思います。それと、あとはもしもの時はどうするのかを考えているかどうかが緊急時の判断を速めることに繋がることでしょう。
どうしても、災害弱者となりますが、災害予知の訓練で命が助かるかもしれません。
松江/山陰バリアフリーツアーセンターの川瀬です。
第4回 全国バリアフリー全国フォーラム旭川大会、参加のため北海道へ向かいます。
この大会、
記念すべき第1回は松江(2011年3月12日)で開催しました。
その後、仙台、三重県伊勢志摩と続き、今回の旭川へと繋がっています。
大会の様子は、改めてご報告させていただきます。
第4回 全国バリアフリー全国フォーラム旭川大会
★船通山(せんつうざん)登山をしました! (後篇)
ハウル@矢野です。
今回は、前篇の続きです。
標高780m、登り口から850mの地点につきました。
いよいよ、このコースの一番の見どころ「鳥上(とりかみ)の滝」と「石割欅(いしわりけやき)」が見えてきました。
「鳥上の滝」は、斐伊川の源流で、高さは16mあります。古事記には、後にスサノオノミコトに退治されたヤマタノオロチがこの滝を根城にしていたと書かれています。
(おろち)オロチは、八つもの頭があり体もかなり大きいという感覚でしたが、水から出ると大きくなるのでしょうか。
そんなに大きな滝壺ではありません。神話って感じですね。
滝のそばの玄武岩の割れ目には、樹齢300年以上の大きなケヤキがあります。この老大木を「石割欅」といい、樹高は15m、名が示すように、その根は大岩塊を通り抜けて約60度の角度で節理にそって下り、土の中に入っているそうです。
なんだか、おろちを守っている御親睦の雰囲気が漂います。
樹木でうっそうとしていてよくはわかりません。
ここらで、私の体力も限界に近付いているようで、だんだんと息も切れ切れです。
滝の高さほどの鉄骨の階段を手すりをつかまり、懸命に上ります。
階段を登るとまた、つづら折りの山道を川を横断しながらひたすら歩き続けます。このあたりからミズナラやカエデの高木が出現します。
特にホソバウリハダカエデの大木は、ここ船通山のほかには三瓶山に1本確認されているだけの珍しい品種なのだそうです。
坂道を上っていくと、やがてブナ林が現れます。ブナ林は日本海側と太平洋側で生育している植物の種類が違うことが知られているのだそうです。私には理解不能です。
それと、サンヨウトリカブト、シシガシラ、ホオノキ、ミズナラ、ヤマボウシ、ユキザサなど、他に数多くの植物が見られます。
私には、トリカブトと聞いて毒殺が出来るあの植物とピンときたくらいです。
このあたりから今までは、樹木が生い茂っていましたが、空が見えてきました。
久しぶりの空です。天気は良いはずですが、なんとなく霞んだ空のようです。
頂上までは約300mです。
平坦な尾根道が続きます。「あともう少しです。」とサポートの方に励まされて頂上を目指しますがもう何度もきいているので、思わず「本当ですか。」などと言いながら
重い足を進めます。
シバ草原の平坦な尾根道の脇には、かわいらしい小さい花が沢山咲いています。
このあたりの尾根道は頂上に近く、風雪が強いために高木は育たないそうです。低木が多く生育しています。草本では、カタクリなど、鮮やかな花を咲かせる種類が咲いています。
カタクリの花は今が最盛期です。
船通山のもう一本の登山道との合流点にやっとたどりつきます。亀石コースからも大勢の人が登ってきます。
ここでは、アシウスギ、コマユミ、ヤマボウシなどの植物が見られます。
山頂には、ヤマタノオロチの尾から出たとされる剣の標柱やスサノオノミコトを祀った祠があります。空気が澄んだ晴れた日には、大山や弓ヶ浜半島、中海、宍道湖のほか、はるか隠岐島まで360度に広がるパノラマを楽しむことができるそうです。
今日は、少し霞んでいてそれらは見ることが出来ませんでした。
その代わりに、不思議な現象を見ました。何と虹っぽいものがみえました。虹は、普通は円弧を描いていますが、水平か反対に上を向いて反っている感じです。
テレビのカメラマンがカメラを回していました。きっと、珍しい現象なのでしょう。
到着は、午前11時30分でした。約2時間の行程ですね。
息も絶え絶えにシートを広げます。あー、疲れました。
風が強いのでしっかりとシートを抑えながら缶ビールを飲みます。
お待ちかねのお弁当を食べます。周りにも家族連れやグループ毎に楽しそうに歓談している声が聞こえてきます。
尾根は広いので沢山の人がいても尾根から落ちることはありません。それにしても何人位の人が今日だけで、登頂したのでしょうか。
1時間くらい休憩してから、山を降ります。
頂上から数百メートル下ったところに岩肌から浸み出ている水飲み場がありました。
登る時には気がつきませんでした。ハウルもおいしそうに飲みます。
登ったのと同じルートで下山します。
私は足が痛くなってしまいました。
登る時も大変な思いをしましたが、下山の時のほうが足腰に負担がかかります。
ズルズル、ズルーっとよく滑ります。
約1時間30分で登山口の駐車場に到着しました。
下山は、時間的には早いですが、足への負担はかなりきつかったです。サポートの方の肩につかまり、やっとの思いで登山口までたどりつきました。
次回はもう少しトレーニングをしてから登ることにしました。
本当に本当に疲れた一日でした。
お世話になった、サポートの方ありがとうございました。
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★船通山(せんつうざん)登山をしました! (前篇)
ハウル@矢野です。
今回は、船通山(せんつうざん)登山の紹介です。
船通山(せんつうざん)は鳥取県日南町と島根県奥出雲町との県境にある標高1,142mの山です。
船通山一帯は、比婆道後帝釈国定公園に指定されている島根県屈指の景勝地です。
古代出雲の神話に出てくる「ヤマタノオロチ」は、この山からいでている斐伊川が舞台です。
島根県側から船通山自然観察モデルコースで登ります。
船通山へ登るには、「鳥上コース」と「亀石コース」の2つのコースがあります。
「鳥上コース」【鳥上滝コース】は、約2.4㎞で、比較的楽なコースです。
他方「亀石コース」は、約2,2㎞と距離は短いですが、健脚な人向けのコースです。
今回は、「鳥上コース」で登ることにしました。
一般には、約1時間40分くらいで頂上にたどりつくそうです。
今日は、5月3日 9時30分、天気は晴天です。
駐車場は、既にほぼ満車状態です。ここで、トイレをすませてから、もう少し上の駐車場に行きます。こちらも満車でしたが、なんとか1台駐車出来ました。
登山道入り口にさしかかると、すでに下山する人と会います。お互いに「おはようございます。」とあいさつするのも登山の気持ちよいところです。
石畳の登山道は、水源から流れる川幅約1.5メートルのサラサラと音をたてて流れる清流沿いにあります。
その昔、船通山が山陰と山陽を結ぶ交通の要であったことを物語る、気持ちのよい石畳の山道が続いています。
登山道の両側から茂る樹木でほとんど陽は差しません。
石畳からその後は、少し湿っぽい地道になります。
比較的なだらかな登り坂が続きます。
このあたりまでは、盲導犬のハウルといつものように歩きます。
ハイキングコースかと思いきや一つ目の川の横断あたりから、石がゴロゴロとし始めます。スニーカーではだんだんきつくなります。追い越されたり、すれ違う人の服装や足元は、きちんと登山のいでたちです。
やっぱり装備はきちんとすることをお勧めします。
コブシやヤマザクラなどいく種類もの樹木が生い茂っています。足元近くには、草木に名札もかかっています。
小鳥もこの季節では、美しい鳴き声をしています。私にはウグイスやあとは何種類か聞いたことのある鳴き声が気持ちよくさわやかな気分にしてくれています。約70種類も生息しているそうです。
バードウオッチングに興味のある方にはとっておきの場所でしょうね。
何度も川を横切り、ベンチで小休憩をしながら登ります。
後からの人に追い抜かれながら、登っていきます。
この先に二つの川が合流している地点があります。落ち葉の下にサンショウウオの仲間も生息しているそうです。
頂上まであと1400mの地点です。やっと、始点から約3分の1のところまで登ってきました。
自然石で造られた石段を一段ずつ、また一段と登り、小川を何度も横切りながら一歩ずつ足を進めます。
川を渡るには、飛び石に足を一歩ずつ差しだします。
石がグラグラしているのと滑りやすいのでとても気を使います。
本当なら汗だくになるところでしょうが、沢沿いなので、涼風が心地良く吹いています。
天気は良いですが、日光がささないので、足元は落ち葉と湿った土でズルズルで、バランスを取るのも一苦労です。
後篇へ続きます。