呉バリアフリーツアーセンター
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誰もが楽しめる旅にする-旅行先を決める その3

2019年05月09日 17:05   呉バリアフリーツアーセンター
コメント(1)

10連休が明け、令和の時代が始まりましたね。瀬戸口です。
今日のテーマは「誰もが楽しめる旅にするにはーその3です。
実は、今日の話が一番の核心です。そもそも、この記事を書くことになったきっかけですが、

相談センターにとある相談が寄せられました(プライバシー保護のために加工しています) 

今度、活動する団体で親睦旅行に行くことになりました。
バスで〇〇市の〇〇自然公園に行くことになりました。
私の団体には△△障害の人が多く、◯×障害の人は少ないです。
〇〇自然公園は◯×障害の人は楽しめるのでしょうか?

 この手の相談、割とよくあります。センターとしては
●自然公園なので、バリアはたくさんあります。
●展望台に屋根はありません
●広い空き地はありますが、公園内に売店・食堂はありません

バリアについては上のような回答が可能です。 
しかしそもそも、障害のある方々を対象とする旅行で、対象となる方々が
楽しめないような計画の立て方は問題があります。 

このシリーズの初回に述べたような、歩ける人が中心の団体で、
車椅子の人が少しいるような団体の場合で考えてみます。

1.車椅子の人は参加しない
2.行程は歩ける人に合わせて、手助けがいるときは頑張る。ダメなら車椅子の人は待機
3.行程は車椅子の人に合わせて、バリアフリー設備が無い所へは行かない
4.色んな人が参加することを念頭に行き先を考える。必要に応じて、車椅子の人には代わりのコースを設定する。

1〜3は、関係する誰かが必ず寂しい思いをします。歩ける人と車椅子の人がいるなら、
人数の多少に関わらず、両方が楽しめるように考えることが必要です。

ちなみに代わりのコースを設定する、というのは別の場所に行くということでは
必ずしもありません。同じ場所で体験可能な別のプログラムでもよいのです。
山登りの代わりに麓の町での民芸体験や、
最近はやりの屋内アスレチックに代えて、音楽や演劇系アトラクションでもよいわけです。
これがいわゆる「オプショナル・ツアー」ですね。

「オプショナル・ツアー」は皆さんご存知のように、団体旅行の中で、
追加料金を払って別コースに行くこともできます。ハンデの有無に関わりなく
旅の満足度を上げる代表的な手法の一つです。

長くなりましたので、次回につづきます 

コメント一覧

  • えみ (2019年05月15日 10:22)

    またうなずきながら読みました。
    最近は自然公園でも、車いすでも通ることができる遊歩道が用意されていたり、
    体験プログラムが用意されていたりするところが増えました。
    車いすの方だけでなく、体力がない方や視覚障害者にもありがたいことです。
    先日家族旅行で、兵庫県にある神鍋山に行った時、
    母が山登りはしんどいと言ったので、
    ふもとでパターゴルフをしました。
    みんなパターゴルフは初めてでしたが、楽しんで帰りました。