ハダル@矢野です。
沖縄県、奄美地方は早くも梅雨明けのことです。
梅雨前線が北上しましたので、これからが本格的な梅雨ですね!
今日も午前中は、大雨の松江市です。
「半夏生」という言葉をご存知でしたか?
今年は7月3日でしたでしょうか?!
半夏生(はんげしょう)は雑節の1つで、半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃とされて、
この名がついたものと見られます。
一説に、ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が名前の通り、
半分白くなって化粧しているようになる頃とも言われるようです。
様々な地方名があるようですが、こちら出雲地方では、「半夏(はんげ)」といいます。
昔からの風習が伝えられている処は多いようです。
この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言い、大雨になることが多いのです。
地域によっては「半夏水」(はんげみず)とも言います。
農家にとっては大事な節目の日で、この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安で、
この日から5日間は休みとする地方もあります。
また、この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、
この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりしたのだそうです。
これは、どんな戒めなのかは私には不可解ですが、
湿気が多く雑菌が多く繁殖し伝染病に気をつけなさいということなのでしょうか。
何だか怖い季節のようです。
現代では天気予報もあり、大雨などはある程度は予測されますが、
天気予報が外れる確率が多いのもこの時期なのは確かです。
出雲地方では、この時期に特別な食べ物としては、笹巻き(ささまき)を食べるくらいです。
夏至から半夏生の間に作ります。
中身は、米粉100%で作ったお団子を若葉の笹で包んだものです。
食べ方は、お湯でゆがして、ササを取り除き、砂糖醤油や黄粉をつけて食べます。
皆様の処ではいかがでしょうか。
気候の変わり目を、昔の人はきちんと暦に記しています。
経験値の積み重ねと言わざるを得ませんね。
現代でも、少しは暦の享受をしたほうがいいかもしれません。
ハダル@矢野です。
先日は、カミナリがゴロゴロと鳴り雨天でしたが数日は晴天のようで、五月晴れで梅雨も休憩といったところですね!
松江市外中原の月照寺の西側に曹洞宗寺院の清光院があります。
この寺院に伝わる怪談を紹介します。
江戸時代の終わり頃とも言われるが、松江大橋の南、和多見町というところに一人の芸者が暮らしていた。
名は松風(まつかぜ)。
人気の芸者であったが、大橋の北側に住む相撲取りと懇ろの間柄となっていた。
ところがある若侍が松風を気に入り、次第につきまとうようになってきたことで悲劇が起こる。
松風はいつのように橋を渡って恋仲の相撲取りの家に行って、夜になって帰ろうとした。
そして大橋の近くまで来て、偶然にも横恋慕の若侍と出くわしてしまった。
目ざとく松風を見つけた若侍が言い寄ってくるが、助けを求める人も夜半ではおらず、
松風は橋を渡らず路地へ逃げ隠れようと走り出した。
一旦は身を隠したが、橋を渡らないと家に戻れない。
松風は知り合いの住職のいる清光院で一夜を明かそうと、そちらへ向かって逃げていった。
ところが不幸なことに、寺の近くまで来て若侍に見つかってしまった。
日頃から邪険にされてきた怒りから、殺気すら漂う。
とにかくあと少しで寺に逃げ込めると、松風は振り切るように石段を登っていった。
しかし、当然若侍の足は速い。
刀を抜くと一気に石段を登り、背後から松風めけて斬り込んだ。
一瞬体勢を崩す松風。
だが気が張っているのか、相当な深手にもかかわらず、松風はさらに石段を登り切って境内に入っていった。
若侍はそれ以上追うことはなかった。
手応えはあった。
もはや助かるはずはなかった。
境内に入った松風は、住職に助けを求めることなく、位牌堂の階段を上る途中で倒れて事切れてしまったのである。
翌朝になり、松風の遺体はそのまま清光院に葬られることとなった。
だが、べっとりと血が染み込んでしまった位牌堂の階段は、
いくら綺麗に磨こうが何をしようが、血の跡が消えることがなかった。
現在でもその当時の階段のまま残されているという(石段の上にある柵の奥側が、その階段と言われる)。
そしてこの位牌堂の前で、謡曲の「松風」を謡うと、必ず松風の幽霊が現れるという噂が残っている。
<用語解説>
◆謡曲「松風」
観阿弥の作品を息子の世阿弥が改作したものとされる。
須磨の海女であった松風とその妹の村雨は、故あって須磨に流された
在原行平(818-893。在原業平の異母兄)の寵愛を受ける。
しかし行平は、烏帽子と狩衣を形見として姉妹に渡して京に戻り、間もなく亡くなる。
その後、姉妹の墓標となる松の木で経を読んだ僧が、姉妹の亡霊と遭遇してその身の上話を聞く。
その際に、松風は在りし日を思い返して、その狂おしさに形見の烏帽子と狩衣を身につけ、
舞い続けさらに心を乱していく。
そして妄執を鎮めるための供養を頼み、消えていく。
何かしらの縁で、特定の謡を吟ずると障りがあるという伝承の地が何箇所かある。
松江では普門院(ふもんいん)前の“小豆磨ぎ橋”で「杜若(かきつばた)」を謡うと不幸があるとの話が、
小泉八雲の作品にある。
ハダル@矢野です。
今日は、ジトっとした天気ですね!
みなさんは、すでによ~くご存じでしょうが、梅雨の話題です。
「梅雨」はもともと「黴雨」だった?
梅雨時期である6月は梅の花はとっくに散っている時期… なぜ梅の雨と書くのでしょうか?
梅雨(ばいう)は中国から伝わった言葉です。
もともとは雨が多く黴(かび)が生えやすい時期であることから、
黴雨(ばいう)と呼ばれていたそうですが、黴の雨では漢字を見ただけでジメジメどんよりしてしまいますよね。
そこで、同音であり、この時期に旬を迎える梅の字を黴に代えて梅雨となり、伝えられたという説があります。
他にも、種類にもよりますが、早いもので5月下旬から、
遅いものでも6月下旬には旬を迎える梅の熟す時期の雨ということで梅雨と呼ばれており、
そのまま伝えられたという説があります。
なぜ「つゆ」と読むの?
梅雨の由来はわかりましたが、なぜ、日本では“つゆ”と読むようになったのでしょうか?
雨が多い時期であることから『露にぬれて湿っぽい』という意味を持つ「露けし」からとったとする説と、
梅が熟して潰れる時期であることや長雨により食べ物や衣服が傷んでしまう時期であることから
「潰ゆ(ついゆ)」からとったとする説があります。
どちらもこの季節の特徴を表した由来ですね。
いかがでしたか?
梅雨が梅の実の時期であり、雨にまつわる読み方をあてて「つゆ」となったことがわかりますね。
ジメジメする季節ですが黴に負けず、梅のように爽やかに過ごしたいですね。
また、別の言い方としては、五月雨(さみだれ)といいますね。
使い方としては、俳人 松尾芭蕉の「五月雨をあつめて早し最上川」と読んでいます。
梅雨の季節の晴天を「五月晴れ」といいますが、最近では、もともとの意味をはずれて、
五月の晴天のことというふうに変わってきましたね!
ハダル@矢野です。
梅雨に入り、大雨で被災されたみなさまには、心よりお見舞い申し上げます。
私たちの住む、日本列島は火山の噴火によってできた長い島国です。
つまり日本の国土はすべて山なのです。
沿岸部の平野は山から流れた土砂が堆積してできた山の裾野というわけなのです。
当然のごとく山に降った水が流れる川が多くなります。何と約3万の川があります。
日本は、海の国であり、山の国であるので、したがって水の国となります。
四季を通じて雨も多いのが日本の気候です。
しかし、反面土砂・水害も多く地震の国でもあり災害の多い国でもあります。
さて、どこの家でも水道の蛇口を捻ればすぐに飲める水が出るのは、世界では珍しいのです。
水が豊富にあることは、衛生環境も良くしています。
トイレなどは殆どが水洗トイレです。
もちろん、下水道も進んでいます。
世界的に見ても水が枯渇しないだろうと言われている国は、北欧のアイスランド、ノルウエー、フィンランド、
北アメリカのカナダ、南アメリカのブラジルと我が国、日本くらいだそうです。
海外旅行をするとまず飲料水のことを添乗員さんからどこの国へ行っても聞かされますね。
ミネラルウオーター以外はまず飲むことは出来ません。
なんて水のストレスがないことが幸せなのかを感じなければなりません。
そんな水ですが、私の住まいする松江市は、「水の都」です。
松江市民のシンボルの宍道湖をはじめとして、堀川が市内のあらゆるところに張り巡らされています。
しとしとと降る雨が似合う街でもあります。
と言っていたのはもう何年も前のことになりますね。
梅雨に入ると、大雨洪水警報や、避難情報が発令されることもしばしばですね。
これも温暖化が進んでいることからなのでしょうか?
ハダル@矢野です。
みなさん、これからは、梅雨ですが、気持ちが下がらないように過ぎ去ってくれるまで、乗り切りましょう!
さて、今日は「山菜は野菜ではない??」という話題です。
一般的には、人間が管理して育成している品種が野菜で、
それ以外の自然に育成している食用に適するものが山菜でしょうか。
また、食用に適さないものは雑草に大別されますね。
春の山には、生命の息吹がいっぱいです。
取り立ての野草や山菜を天ぷらにしたり、おひたしにして食べるのは春の楽しみのひとつですね。
旬の食べ物?を求めて山菜取りが盛んになるのもうなづけます。
私たちの体によいものですので、大いに山菜取りを楽しみたいものです。
そして、うまく料理をして春を味わいましょう。
ところが、山菜は野菜ではありません。
たまたまめずらしいので春の香りとして食しているだけです。
多くは食べないことが無難です。
もし、本当にわたしたちの体によいものであれば、野菜として数百年前から食されているはず、という説があります。
多く食べれないため野菜になっていません。
めずらしいといって多く食べないことだそう
ですよ。
しかも生食は避けた方が懸命のようです。
言われて見ればそうですね。
あの、ワラビやゼンマイもたくさん食べない方がいいそうです。
ちょっと驚きましたね。
春の毒草はきついものが多いので気をつけて!!下さい。
山菜によく似ていて、間違えやすいものがあります。
中には食べると命が危険に晒されるものがありますので、
山菜採りに行く前にしっかりと覚えておかなければいけません。
代表例としては、トリカブトです。
日本に30種類以上あると言われているトリカブトですが、
これはニリンソウやモミジガサによく似ていて間違われやすいのです。
キンポウゲ科の多年草で、観賞用にも栽培されていますが、山野に自生しています。
舞楽に使う鳥兜に花が似ているため、この名前がついています。
毒は特に根茎に多く含まれていて体内に入ると、手足の痙攣、しびれ、呼吸麻痺に陥ります。
この呼吸麻痺で命が危なくなります。
山菜採りは、気軽に行けるようで、実はそうではないのです。
自分が間違って採ってきたもので、家族の体に異変が起こっては大変です。
中には命の危険にさらされるものもありますので、注意が必要です。
これを機会に植物の学習を子どもさんと一緒にするのも良い課外授業になりますね。