松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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みなさまは、「半夏生」ってご存じでしたか?

2023年06月28日 14:28   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハダル@矢野です。

沖縄県、奄美地方は早くも梅雨明けのことです。
梅雨前線が北上しましたので、これからが本格的な梅雨ですね!
今日も午前中は、大雨の松江市です。

「半夏生」という言葉をご存知でしたか?
今年は7月3日でしたでしょうか?!
半夏生(はんげしょう)は雑節の1つで、半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃とされて、
この名がついたものと見られます。
一説に、ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が名前の通り、
半分白くなって化粧しているようになる頃とも言われるようです。
様々な地方名があるようですが、こちら出雲地方では、「半夏(はんげ)」といいます。
昔からの風習が伝えられている処は多いようです。
この頃に降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)と言い、大雨になることが多いのです。
地域によっては「半夏水」(はんげみず)とも言います。
農家にとっては大事な節目の日で、この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安で、
この日から5日間は休みとする地方もあります。
また、この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、
この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりしたのだそうです。
これは、どんな戒めなのかは私には不可解ですが、
湿気が多く雑菌が多く繁殖し伝染病に気をつけなさいということなのでしょうか。
何だか怖い季節のようです。

現代では天気予報もあり、大雨などはある程度は予測されますが、
天気予報が外れる確率が多いのもこの時期なのは確かです。

出雲地方では、この時期に特別な食べ物としては、笹巻き(ささまき)を食べるくらいです。
夏至から半夏生の間に作ります。
中身は、米粉100%で作ったお団子を若葉の笹で包んだものです。
食べ方は、お湯でゆがして、ササを取り除き、砂糖醤油や黄粉をつけて食べます。
皆様の処ではいかがでしょうか。

気候の変わり目を、昔の人はきちんと暦に記しています。
経験値の積み重ねと言わざるを得ませんね。
現代でも、少しは暦の享受をしたほうがいいかもしれません。