松江/山陰バリアフリーツアーセンター
総アクセス数:13045328
今日のアクセス数:4393
昨日のアクセス数:6158

長い夜を有効に過ごす日本人!

2021年12月01日 09:51   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
コメント(0)

ハダル@矢野です。

太陽の暖かさや昼間の明るさは、とても大事な事ですが、夜の月の満ち欠けにより、
海が吸い上げられたり、満月の夜には何かが起きるとか、月の表現の豊かさは、日本人特有なのではないでしょうか。
皆様は、夜の時間は、どのようにお過ごしでしょうか。
そもそも、日本人は、昼間より夜に趣を感じていたようです。
枕草子は、平安時代に書かれた清少納言の随筆ですが、顕著に知ることが出来ます。
春は夜明け、夏は夜、秋は夕暮れ、冬は早朝が風情があると言っています。
序章では、少なくとも昼間の趣には触れていません。
昔から月の光を愛でます。昼は働き夜は寝るという生活が長い間続いて来たのです。
神社の燈明はともかく、庶民にとって灯火することは、高架であり一般的でなかったようです。
お祭りなどでは、松明、篝火また家内では、いろり火っていったところです。
いろり火は明るさを確保するのではなくもっぱら調理に使いました。
それもそのはず、昼と夜の時間が同じならまだしも秋から冬などは、夜の時間が長くなります。 
この長い闇の時間の過ごし方を考えるのは当然でしょう。
日本の文化は「闇と慣れ親しんできた文化」であるという人がいます。
富士山の夜の講中登山、蛍狩り、夜桜見物、さらに虫の鳴き声を楽しむ虫聴きなど、
かつて多くの日本人は闇歩きの達人だったと言います。
また、視覚以外の感覚をフル回転して食事をしたりする日常生活体験が出来る施設もあるそうです。
視覚障がい者のエスコートを受けながら、いつもとは逆のパターンですね。
現代の電気がなくては暮らせない私たちにとってある意味新鮮に受け止めれば何か新発見出来、
視覚でほとんどの情報を取得している現代人にとって一度は、体験してみるのもいいのではないでしょうか。