松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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松江市障害者条例の啓発を目的としてシンポジウムが開催されました!!

2016年09月12日 13:54   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
「少しの配慮で・増える笑顔!!」をキャッチコピーとした10月1日の施行を前に松江市の「障がいのある人もない人も共に住みよいまちづくり条例」の啓発シンポジウムがJR松江駅前の松江テルサで開催され、障がい者はもとより一般市民約400人が集まりました。
最初に松浦松江市長がこの条例を通して市民の誰もが「共生」及び「創生」のまちづくりを目指すと挨拶がありました。
まず、NPO法人日本障害者協議会代表 日本障害フォーラム幹事会議長 きょうされん専務理事 藤井 克徳さんの貴重講演から始まりました。
シンポジウムでは障がい当事、また、障がい児を育てたお母様、観光バリアフリー旅館の取り組みなどそれぞれの立場からバリアーの具体的な差別やまた、周囲よりの協力により助けられた事案などが紹介されました。集まった市民の理解がより一層深いものとなったようです。
この条例は、障害者への理解や差別解消を図るため、差別事案を調査・審議する委員会を設け、悪質な場合は市長が勧告し、公表できることを盛り込んでいます。同様の条例制定は全国の市町村で8番目になります。
以下に松江市報8月号に掲載の記事を一部抜粋しますので、どうぞお読み下さい。
~市報まつえ2016・8月号より~
少しの配慮で・増える笑顔!! 
「松江市・障害のある人もない人も 共にすミヨい・まちづくり条例」
略称/松江市障害者・差別解消条例 10月1日施行。
今年4月に 「障害者差別解消法」が施行されたことを踏まえ、松江市では 市、市民、事業者が一緒になって スミヨイキョーセイ社会の実現を目指すための条例を制定しました 
新条例の4つの特徴 
1、「松江市障害者・差別解消推進委員会」の設置 
◎差別事案を調査・審議する・第三者機関です 
◎合理的配慮の取り組みの評価 相互理解の取り組みに優れた事業所などの選考をします。
2、実効性の確保 
◎相談体制の充実 
(市、サポートステーション・絆、各相談支援事業所、地域相談員などに相談することができます)
◎差別事案が相談で解決できない場合 「あっせん」「勧告」「公表」を実施します。
3、相互理解の推進に・重点を置く 
◎松江版「アイサポーター研修」の実施 
◎合理的配慮のガイドライン作成 
◎相互理解・合理的配慮の促進に優れた個人や団体への 市長表彰制度の創設。
4、バリアフリー観光の推進 
国際文化観光都市・松江として、市外などから訪れる・障害のある人が 安心して快適に観光できる体制づくりを・共創で目指します 
共創とは 共に創ると書きます。
条例に関するQ&A 
質問 障害のない人にも・関係がありますか 
答え 社会には・障害のある人にとって、毎日の生活を送る上で支障となる・バリアがあります 
今は・バリアを感じない人も 年をとったり・病気や事故により、いろんなバリアを感じることがあります 
みんなが障害のことを知って、それぞれの立場でできる・配慮や工夫をすることにより、バリアがなくなれば、障害のある人だけでなく 誰にとっても・暮らしやすい社会になると思います。
質問 私たちにも・できることがありますか 
答え 周りの人の理解や障害に応じた・ちょっとした配慮があれば、障害のある人も・地域で安心して生活を送り、働いたり、スポーツ・芸術活動などを楽しむことができます 
みんなが思いやりの心を持って行動し、身の回りで困っている障害のある人がいたら、積極的に声をかけ、みんなで支えることが大切です。
配慮って どんなことに気を付ければいいの 
合理的配慮とは 
◎書類などを手渡すだけでなく、読み上げるなどの配慮をすること 
◎通路などの歩行空間に・通行を妨げる物を置かないこと 必要に応じて誘導すること 
◎講演会やイベントに、必要に応じて・手話通訳者や要約筆記者などを配置することなど、いろいろな気配りのことをいいます。
精神障害の方へは 不安を与えないように・ゆっくりやさしい口調で話しかける 
聴覚障害の方へは 口元や表情が見えるようにして、言葉のまとまりを区切りながら・ゆっくり話したり、筆談や身振りで伝える 
視覚障害の方へは 書類を渡すだけでなく・読み上げて内容を伝える 
肢体不自由・内部障害の方へは 同じ高さの目線で話す、
多機能トイレを・障害のない人が・長時間・利用しない 
知的障害の方へは ふりがなや絵を用いながら、不安を与えないように、分かりやすい言葉で説明する。
以上です。
この条例は3年毎に見直す事になっています。私たち当事者が相談窓口をどれだけ利用したのかがバロメーターとなりより市民の中に深く浸透していくだろうと思っています。