松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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トロッコ列車「奥出雲おろち号」に乗車しました!(後篇)

2014年08月04日 15:29   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。前・中篇に引き続き「奥出雲おろち号トロッコ列車の旅」の後篇です。
トロッコ列車は順調に線路を少しずつ登って行きます。出雲横田駅は、ちなみに愛称は「奇稲田姫」(くしいなだひめ)です。やまたのオロチ伝説の斐伊川の水源、船通山(せんつうざん)にちなんだ名前です。
いよいよ木次線最大の見どころの出雲坂根駅に着きます。このころには、私たちは、いい心持ちになっています(お酒の飲みすぎ?)。駅には、おばさんが、焼き鳥と缶ビールを販売しています。見過ごす私たちではありません。
しっかり買いこみます。また、ホームには、「延命水」が湧き出ています。誰かが酌んできました。冷たくておいしい水です。少し延命したところで列車は、出発します。
ところで、坂根駅は、全国でも珍しい3段式スイッチバックのある駅です。スイッチバックとは進行方向と逆に引き込み線を設け、いったん後退してそこに入り、再び前進する急勾配の登はん法のことです。
トロッコ列車の一番前からは、スイッチバックの様子がよく見えます。列車が反対方向に走った時には、後ろから押したりひっパっタリしながら走ります。
面白いのは、運転手さんたちです。押す時は、一旦停車したときに反対に走って運転するのかと思いきやトロッコの車両の前に見張り役(?)の人が椅子にちょこんと座って監視カメラをしています。これってどうなんでしょうね。
一度のスイッチバックで約50mずつ登っていくようです。先ほどの焼き鳥のおばさんが手を振っています。おばさんを起点とするとどのくらい登ったのかがよくわかります。
スイッチバックが終わると進行方向の右手に赤いオロチループ橋が見えてきます。
奥出雲おろちループ(おくいずもおろちループ)は、島根県仁多郡奥出雲町(国道314号)にあるループ線です。
ぐるぐると回りながら登っていくので、オロチがどぐろを巻いている様子から命名されています。標高差は約105mです。
誰かが「歩いてループ橋が渡れるかなあ。」と言っています。他の誰かが、「確か自動車専用道路で、歩行者なんかは無理だろう。」と答えています。また、途中に「道の駅奥出雲おろちループ」が設けられています。
この辺りは、空きには紅葉の名所だそうです。標高いくらくらいでしょうね。宍道駅を出発した時は暑かったのに随分と涼しさが増しています。4~5℃は違う感じがします。
気付くと、列車は、さっきまで衣装懸命に登っていたはずですが、下っています。この辺りが分水嶺です。
やがて、三井野原駅にさしかかります。駅の線路を挟んで両側がスキー場のゲレンデです。列車からすぐに滑れそうです。冬にもう一度来たいものですね。
列車は、終着駅の備後落合駅に到着しました。約2時間30分の乗車でした。ガイドさんから、一人ひとりに絵葉書を乗車記念でいただきました。
ここは、駅前でもほとんど何もありません。駅員さんもいないので全く静かなものです。
約20分の休憩の後に折り返しの出発です。帰りは、ほとんどのお客さんも変わりがないように思えますが席替えがありました。
もうひとつの車両だとクーラーもきいていると思いますが誰一人移る人はいないようです。
みんなお疲れモードなのかコックリコックリしています。
ワイワイ言う人もいません。
私は再度、分水嶺の位置を確認したりスイッチバックの時の感じを味わいました。トロッコ列車は、やがて木次駅に到着しました。乗り継いで、松江駅に到着したのは、16時30分くらいでした。みなさん、朝早くからお疲れ様でした。「良かったねー。」と言いながらお別れしました。
神話のお話はあまりしませんでしたが、本当は話題に不自由ないほどあります。また、別の機会にと思います。それではそろそろ失礼します。


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