松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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松江/山陰バリアフリーツアーセンター の活動状況や、各種お知らせを掲載します。

内科」と「外科」の呼び名は、逆のような気がしませんか?

2025年10月15日 13:40   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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アリア@矢野です。


「内科」と「外科」はどう違う?
みなさんは、こんなことに疑問を持ったことはありませんか?

体調不良やけがで病院に行くとき、まずは「内科」や「外科」で診てもらうと思います。
現在の「内科」は、問診や触診、各種検査を通して病気を診断し、主に薬物療法で治療を行う分野です。
さらに対象となる臓器に応じて、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科などに細分化されています。

一方「外科」では、手術による治療を中心としています。

しかしよく考えてみると、体の外から患者さんを診て治療にあたる方が「内科」、
手術をして体の内側の悪い部分を切除したりする方が「外科」と呼ばれるのは、
少し不思議だと思いませんか?

実は「内科」と「外科」という呼び方には、今の私たちが持つイメージとは
まったく別の由来があるようです。

「内科」「外科」は、そもそもどうやってできた分類なのでしょうか?

医学の歴史をたどると、患者の症状や外から見える体の変化から病気を診断し、
薬で治療する方法(=現在の内科的治療)の方が古くからありました。
つまり「内科」が本流です。

最古の外科手術はいつ行われたかについては、諸説あります。
2022年には、インドネシアで見つかった約3万年前の旧石器時代の人の骨の分析が行われ、
この人物が左足を切断する外科手術を受けていた可能性が高いという報道もありました。
また、ヨーロッパのルネサンス期には理髪師が小さな手術を行っていました。
理髪店の店頭にある赤・白・青のサインポールは、赤が動脈血、青が静脈血、白が白衣を表しており、
理髪師が外科的処置を担った名残です。

しかし、それらの古い手術は、場合によっては除痛を考慮せず非人道的なものもあったに違いありませんね。

今のような安全な手術が可能になったのは、安定した麻酔法が発見・改良されてからと思われます。

その観点からすると、今の「外科」に相当する医学の独立した分野ができたのは19世紀になってからでしょう。

日本における「内科」「外科」の呼び名は?

「外科」の誕生とその意外な意味は、諸説ありますが、日本で「内科」「外科」という呼び名が
広く使われるようになったのは、江戸時代という説が有力です。
漢語の「外科」という言葉が『太平記』で初めて用いられ、室町時代になってから広まったという説もありますが、
上述したように、今のような手術が行われていたわけではないので違のではないかと思います。

江戸時代の日本では、漢方薬を使った東洋医学が主流で、東洋医学を主に扱う医師は「漢方医」と呼ばれていました。
やがて、オランダから西洋医学が伝わり、外科手術を行う「蘭方医」が登場します。

しかし、漢方医たちは「人体にメスを入れて傷つけるなど医学ではない。邪道だ」と批判し、
外科を「医学の外れもの」と位置付けたのです。
ここから「外科」という呼び名が生まれたとされています。

日本語には「内道(ないどう)」に対して「外道(げどう)」という表現がありますが、
「内科」と「外科」にも、当初はそのようなニュアンスが込められていたとは驚きですね。

意外なところから名付けられたのですね。
現代では、「内科」も「外科」も、医学を支える両輪として、
私たちにとってはどちらも頼りになる欠かせない存在になっています。


# この文書は All Aboutの著作物です。無断転載は禁止されています。



金木犀(キンモクセイ)の甘い香りで、秋を感じる人多いのではないでしょうか?

2025年10月14日 13:08   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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盲導犬アリア@矢野です。


金木犀(キンモクセイ)の芳香は秋の知らせですね。
小さなオレンジ色の花をたくさん咲かせる金木犀(キンモクセイ)は、
日本の秋を象徴するきれいな花木です。
花を見ずとも漂う香りで気付くほどの豊かな芳香が特徴で、
梔子(クチナシ)、沈丁花(ジンチョウゲ)とともに
「三香木(さんこうぼく)」と呼ばれています。

ところが、金木犀の香りを嗅ぐとトイレを連想する人もいます。

その訳は、トイレの臭い隠しに金木犀の香りを活用していた時代が長く、
昭和世代には「金木犀はトイレの香り」という記憶が残っているからです。

金木犀とトイレの関係は、金木犀の強く持続する香りは、
トイレの臭いを隠すのに大変適していました。
とりわけ、「汲み取り式」トイレ(便器の下に設置された便槽に排泄物を溜めて定期的に
汲み取る仕組みのトイレ)が主流だった頃は、ひどい悪臭でした。
江戸時代には金木犀の花を吊るしていたので、「雪隠(せっちん=便所)に吊るす花」、
明治~昭和初期にかけては「便所花」と俗に呼ばれるほど定着していました。

昭和初期にはトイレの防臭・消臭剤が登場しましたが、当初は機能性が求められていたので
ツーンとする化学臭が強いタイプ。
昭和50年代に香りも楽しめるタイプの芳香剤が普及すると、
金木犀の香りがスタンダードとなり、「金木犀=トイレの香り」という印象が定着。
また街路樹や公園の植栽として人気があった金木犀は、
公衆トイレの近くに植えられることも多かったため、「トイレの香り」という
イメージがさらに強化されました。

それが平成になると、トイレの消臭技術が発達したことや、
トイレの芳香剤の種類が多様化したことにより、次第に「金木犀はトイレの香り」
というイメージは薄れていきました。
しかし、人間の嗅覚は記憶と強く結びついており、
とくに子どもの頃に嗅いだ香りが記憶の中に残る傾向があります。
昭和世代には、金木犀の香りをトイレで経験した人が多いため、
「金木犀=トイレの香り」というイメージが根付いているのでしょう。

また、金木犀の香りはリラックス効果が高く、不安感やイライラを鎮めてくれるそうです。
最近では香水やアロマとして人気があり、昭和世代の間でも
「金木犀=トイレの香り」というイメージは薄れつつあります。

「金木犀」という名前の由来は、樹皮が動物のサイ(犀)の皮に似ていて、
金色っぽいオレンジ系の花を咲かせるからだといわれています。
同じモクセイ科の仲間には、白い花をつける「銀木犀(ギンモクセイ)」や、
薄い黄色の花をつける「薄黄木犀(ウスギモクセイ)」もあります。

今年はまだ私の近所では、匂がしないようですが、楽しみにしています。



[寒暖差アレルギー]をご存じですか?

2025年10月09日 10:02   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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盲導犬アリア@矢野です。

空調の効いた屋内と気温差の大きい屋外に出入りしたり、季節の変わり目で一日の寒暖差が大きくなると、
鼻がムズムズしたり、くしゃみが止まらなくなるなどの症状があらわれることがあります。
その症状は一般的に「寒暖差アレルギー」と呼ばれます。

一般に寒暖差アレルギーと呼ばれますが、アレルギーの原因となるアレルゲンによる
ものではないため、実は正確にはアレルギーではありません。
医学的には血管運動性鼻炎といい、急激な温度変化が生じると血管収縮が状況に対応
しきれず、自律神経が乱れることで、体調不良が起こると考えられています。

また、不規則な生活やストレスも自律神経が乱れる原因となる可能性があります。
さて、どのようなときに生じるのでしょうか!
季節の変わり目で朝晩と日中の気温差が大きいときや、室温と外気温の差が大きい部
屋を出入りするときに、7℃以上の気温差があると生じるといわれています。

また、不規則な生活やストレスも自律神経が乱れる原因となる可能性があります。

自律神経と寒暖差アレルギーの関係は、
自律神経は、主に昼間に活発になる交感神経と、夜間に安静時に活発になる副交感神経との二種類があります。
交感神経は血管を収縮し、副交感神経は血管を拡張し・血圧の低下・心拍数の減少にはたらき、
この二つの神経が内臓や血管の働きをコントロールしています。
鼻の粘膜にある血管の収縮・拡張も自律神経によってバランスが保たれていますが、
寒暖差が大きいと鼻の粘膜の血管の収縮・拡張が環境に対応できなくなり、寒差アレルギーの症状があらわれます。

寒暖差アレルギーの症状は、鼻水・鼻づまりくしゃみ・せき・頭痛・蕁麻疹・食欲減退などさまざまです。


それでは、寒暖差アレルギーの対処法は、体温調整をできる衣類を身に着けて
気温が高い時間帯や場所との気温差を小さくします。
カーディガンやひざ掛けなどでこまめな体温調整を行うことも効果的です。

太い血管が通っている首まわりはスカーフやマフラーを、手首・足首は手袋や靴下でしっかりと守ることが重要です。
マスクをすることも重要な対処方法です。
マスクをつけることで冷気が鼻・のどの粘膜に触れることを防ぐことができます。

適度な運動を行うことも重要です。
筋肉をつけることで基礎代謝が上がり、抵抗力がつきます。
また、適度な運動やストレッチによって体の緊張をほぐし、自律神経のバランスを整えることも重要です。

寒暖差アレルギーの治療は、寒暖差アレルギーは、風邪やアレルギー性鼻炎のように、
原因となるウイルスやアレルゲンによる発症ではないため、症状を和らげる対処療法が中心となります。
症状がひどい場合や長引く場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。
今年は特に、猛暑で、熱帯夜の日も続きました。
ここにきて、やっと最低気温が20℃を下回るようになりました。
季節の変わり目、気圧変化もあり、うつ状態になる方もいますので、
毎日規則正しい生活に注意しながら過ごしましょう!



「ばけばけ」ゆかりの地ぐるり10月11日からバスツアーが始まります

2025年10月07日 14:23   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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盲導犬アリア@矢野です。


9月29日(月)より始まる連続テレビ小説を記念して松江市では、小泉八雲が好んで食べた和菓子やバスツアーなど
もりだくさんに観光客をもてなそうとしています。
松江市ゆかりの文豪・小泉八雲の妻セツをモデルにしたNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の放送が29日から
始まるのに合わせ、JR西日本や島根県、松江市などが連携し、周遊バスツアーの旅行商品を発売しました。

観光ガイドの解説を聞きながら、市内にある八雲・セツゆかりの場所をバスで効率良く巡ることができます。

ツアーの名前は「ばけバス~小泉八雲とセツゆかりの地を訪ねて~」というそうです。
JR西日本や県観光振興課などによると、10月11日から来年3月29日にかけて土日を中心に、
計26日間にわたり午前と午後で計52便を運行するとのことです。
来年1、2月は運行しないので、ご注意を!。

午前便は、午前9時に玉造温泉を出発し、同9時半にJR松江駅を経由。
①石で造られたキツネの像を八雲が珍しがり、通勤途中にしばしば訪れた城山稲荷神社
②八雲に関する資料を展示している小泉八雲記念館
③2人が暮らした、かつて武家屋敷だった旧居
④セツが若い頃、縁占いをした八重垣神社
の順番でガイドと一緒に巡り、午後0時50分ごろJR松江駅に戻ります。

午後便は、午後1時半にJR松江駅を出発。
午前の便と同じ4カ所を巡り、午後4時40分ごろにJR松江駅、同5時10分ごろに玉造温泉に着きます。

 料金はJR松江駅発着が税込み3500円、玉造温泉発着が同4千円。JR西日本の旅行商
品の販売サイト
https://www.nta.co.jp/jrodekakenet/train/shimanetabi/)
から
受け付けています。



「秋が深まる」と言うのに、「冬が深まる」と言わないのはなぜなんでし ょうか?

2025年10月01日 10:37   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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盲導犬アリア@矢野です。

もうすぐお彼岸となり、やっと夏も終わりなのでしょうか?
9月は、すでに秋になっているはずなんですが・・・。
今年は暑い秋になりそうな予感がしています。
一年があっという間に過ぎるようにに感じるのは、私だけでしょうか?

日本語には、さまざまな言い回しがあります。
なぜ「深まる」のは秋だけなのか?

「秋の気配」は言うけど、「夏の気配」は言わない。
「夏の扉」はあるけど、「冬の扉」はない。
オフコースや松田聖子の名曲ゆえの先入観があるせいかもしれませんけど。
でも、私たちの感覚として、それぞれの季節と言葉の相性というものが強くある気がするんです。
秋って、冬に向かってどんどん沈んでいくイメージがありますよね。
「暑い」から「寒い」、「明るい」から「暗い」へ下がっていく感覚。
だからこそ「深まる」なのかもしれませんね。
これに対して、冬はすでに底なので、さらに「深まる」要素はないんですよね。
「真夏」「真冬」が言えるのは、それぞれ「てっぺん」と「底」だからでしょうね。
秋にはてっぺんも底もないから「真秋」とは言わないんでしょうね。

秋が深まると聞くと、紅葉が広がる光景まで浮かぶんです。
季節が深まるって、日本語の表現としてすごく素敵だなと思うんですよね。
深い緑とか山が深いという使い方はありますけど、
夏がいくら暑くなっても「深まる」は違和感があるじゃないですか。
この頑固さがいいなと思うんです。
春はあたたかい季節への期待感があるからか、「春の足音」という言葉があるわけですけど。
とはいえ、春にも扉が似合わない。
川添:いい季節だけど、春には夏ほどの開放感がないということですかね。
ふかわ:ちなみに、三島由紀夫の小説には「浅春」という記述がありました。
文豪が使っていれば、なんでも正解にしていいものでもないと思いますが、わりと好きです。
川添:「浅春」かあ。いいですね。
春めいてきたけれど、まだ「春が来た」という喜びにどっぷり浸かるほどでもない、って感じですかね。
「早春」とはまた違った趣がありますね。
ふかわ:あと「冬将軍」。これは誰が言い出したのか。ナポレオンですかね?
侵攻するのに寒さにやられて敗北したことを由来とする言葉でしょうか? 
なかなかセンスいいですよね。
でも、これもやはり、「将軍」は冬にしかつかないなと思うんですよ。
夏がどんなに暑くてバテたとしても、夏将軍にはならない。
将軍に薄着のイメージはないんですよ。
鎧や甲冑で。タンクトップではない。
見てみたいですけど。
川添:タンクトップだったら、将軍というよりも軍曹っぽいですね。
ふかわ:いまやNHKのニュースでも普通に使いますよね、冬将軍。
川添:『ゲーム・オブ・スローンズ』という海外ドラマでも「冬来たる」という言葉が
キーワードになっているんですけど、なんだかおどろおどろしいんですよね。
冬にはそういうイメージもありますね。
ふかわ:春将軍、秋将軍、ないですね。

やはり将軍は冬しか合わない。
これだけ猛暑が続くと、そのうち「夏軍曹」が現れるかもしれないですけど。