松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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天気予報はいつから始まったの?

2016年06月02日 15:15   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
6月に入り夏本番に向けて季節も移り変わろうとしています。
毎年この時期からゲリラ豪雨などの災害が増えてきます。
6月1日は「気象記念日」です。ご存じでしたでしょうか?
由来は、1875年(明治8年)6月1日に明治政府の手により東京気象台として東京で1日3回の気象と地震の観測が開始されたことから、1942年(昭和17年)に制定されました。場所は内務省地理寮構内、現在の東京都港区虎ノ門にあるホテルオークラのあたりです。
ところで、日本で最初の天気予報は、E.クニッピング(現在のドイツの気象学者)により1884年(明治17年)6月1日に毎日3回全国の天気予報が発表されています。その天気予報(日本で初めての天気予報)は次のようなものです。
●午前6時
 全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ 但シ雨天勝チ
●午後2時
 変リ易キ天気ニシテ風位定ラス 且雨降ル地方モアルベシ
●午後9時
 中部及ビ西部ハ晴或ハ好天気ナルベシ 北部ノ一部ハ天気定ラス 一部ハ曇天又ハ烟霧ナルベシ
今でいうところの概要を言葉少なく発表していたようです。少しは天気の三光になったかもしれませんがおそらく一般の国民には、理解不可能だった事でしょう。
現在は、気象衛星を使ってピンポイントの気象の変化をコンピューターにかけて予報しますので、当時の地上からの観測とは段違いに正確さに欠ける事は言うまでもありません。しかし、当時は気象観測といっても、地上観測だけですからデータ量や気象に対する知識や予報技術に格段の差があることは確かです。明治の人の勇気と災害を防ぎたいという熱意には頭が下がります。