松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ぼてぼて茶は小腹系のお茶漬け?!

2015年04月13日 14:37   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
4月も中旬だというのに、小ぬか雨が北風の強風と共に降り続く今日の松江市です。
さて、今回は、「ぼてぼて茶は小腹系のお茶漬け」の紹介です。
ぼてぼて茶は、一言で言うと出雲地方に伝わる庶民の間食です。戦前までは、結構一般の家庭でも食べられていたようですが、現在では、松江人もおそらくはそんなに食する人も少なかろうと思います。
筆者などは、噂には随分と前から聞いてはいましたが未だ食したことはありません。
ぼてぼて茶の由来です。
「ぼてぼて茶」は元々奥出雲で盛んだった、たたら製鉄の職人さんたちの間で広まったと言われています。高温の中での重労働の合間に片手で茶碗を持って、茶の中に食べ物を入れてすすり食事のかわりにしていました。水分補給と消化の良い粥状のぼてぼて茶は先人の知恵が生んだ食べ物だったと言えます。
また、こんな説もあります。不昧公の時代には飢餓の際、米を食い延ばす非常食だったという説や上流階級の茶の湯に対して庶民が考えだしたという説などがあり、これといって定説は、ないようです。
昔は一般家庭はもちろん集会など人が集る席などでよく飲まれていました。と聞いてもあんまり「ガッテン」という気持ちにはなりません。
松江を訪れた観光客用に復活してきた模様です。
一息でポンと口に放り込むように食べるのが通とか。いいますが、素人にはとっても無理そうです。きっと、ムセます。
お店によっては、ちゃんとおはしでいただけるところやつまようじの大きいサイズのようなもので口の中に書き込むなど違いがあるようです。お値段は、中に入れる具材によってかわりますが、約450~500円です。これだけではお腹が満たされませんので併せてお団子や割後そばなどもお召し上がり下さい。


簡単に作り方を引用しておきます。
乾燥した茶の花を入れ、煮出した番茶を丸みのある筒茶碗に注ぎ、長めの茶筅で泡立てます。この泡立てるときの音から「ぼてぼて茶」の名がついたといわれています。泡立てたお茶の中に、おこわ、煮豆、きざんだ高野豆腐や漬物などの具を少しずつ入れれば出来上がり。箸を使わず、茶碗の底をトントンたたいて片寄せた具をお茶と共に流し込みます。


写真を2枚掲載しておきます。作る時の参考にして下さい。
それでは、おいしいぼてぼて茶を♪


写真をクリックすると別ウィンドウで拡大写真を表示します。
添付画像
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