松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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島根のお雑煮はどんな味!?

2014年12月29日 14:14   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。今年もあと2日となりました。年末年始は、冬将軍が居座られるそうです。
初詣で風邪をひかないようにお気を付け下さい。
今回は、島根のお雑煮の紹介です。
お雑煮ほど、地域の特色が出るお料理はないですね。
島根県も東西に長いですから、細かく言うと多彩な具が入るようです。
共通なのは、平たい丸餅くらいでしょうか。
こちらは、出雲地方ですが、石見地方では、ブリ、アユ、ハマグリ、黒豆など、地域によりお雑煮の主役はいろいろです。
全国のお雑煮には、味噌味(白みそ、赤みそ)だったり、小豆汁だったりです。
お餅は、角餅だったり、焼いて入れてみたり、様々です。
具材も、たくさん野菜をぶち込んであったり、シャケやら、ブリやらが入ったりと本当に様々ですね。
我が出雲地方のお雑煮は、全国一シンプルと言ってもいいと思うほど何も入れません。
かつお節で出汁をとった醤油味のお汁に丸餅を入れ、市販のもち海苔をほぐして浮かべるだけです。
え?それだけ!?と思われるでしょうが、このもち海苔が白いお餅と絡んでとてもシンプルで美味なのです。
この海苔のグレードで、味わいが天ト地ほど違ってくるのです。出
雲市平田地区は十六島(うっぷるい)産の特上「十六島海苔(うっぷるいのり)」(3000円/80g?)があれば、最高級なお雑煮となります。
「十六島海苔(うっぷるいのり)」は江戸時代から珍重されてきた極上最高級の岩海苔で、
この海苔は、12月から1月の限られた期間に、冬の荒れ狂う日本海の足場の悪い岩場で一枚一枚摘み取られるのです。
日本酒で軽くほぐしてから雑煮に浮かべれば、ふわりと広がる磯の香り、1本1本の繊維がしっかりと絡み合う歯応えは一般のもち海苔とは比較になりません。
そして、2日には、小豆雑煮をいただきます。
出雲地方でも、松江市や出雲市平田地区のあたりでは小豆雑煮を食べます。
今では甘いぜんざいの家が多いですが、本来の小豆雑煮は甘くないものなのです。
柔らかくゆでた餅を塩味のすまし汁に入れて煮小豆をのせ、かつては「ハレ」の日の貴重なごちそうであった砂糖をその上にかけて食べるのです。
まるでおしるこのお雑煮なのです。
今度のお正月には地域の味を再確認してみてはいかがでしょうか。