呉バリアフリーツアーセンター
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呉バリアフリーツアーセンターの活動状況や、呉市内の観光バリアフリー情報を掲載してきます。

車椅子対応駐車場では、前後・上下方向の余裕も大事です

2022年02月10日 14:04   呉バリアフリーツアーセンター
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こんにちは、瀬戸口です。三寒四温とはよく言ったもので、冷たい風の中にも
少しずつ春を感じられるようになってきました。早くコロナが収まって
欲しいものです。
私は、よく車で買い物に出ます。(運転は妻です)。
そんな時、欠かせないのが駐車場です。

屋根無し平面
立体高層
カラーコーン留め
果ては車椅子マークを描いただけの狭いもの

駐車場にもいろいろありますね。車椅子対応駐車場といえば
駐車枠の左右いずれかに斜線を引いて空間を設けたものが多いでしょうか。

乗降の際は、車椅子を置くスペースがいることと、ドアを大きく開けるため
車の左右に余裕が必要です。ふむふむ、そうだよねと思ったあなた。
それだけじゃないんです。

車椅子を利用する人は、自家用車として1BOXやハイトワゴンなど
箱型の車で移動することがよくあります。
車椅子マーク付きで左右も広い、止めよ。

…ん!?車椅子出せない(汗)

そうです。前後方向の余裕がないので、リアゲートを開けられないのです。
 車椅子対応駐車場では、左右方向に余裕が必要というのは、
そこそこ浸透しているのですが、前後・上下方向にも余裕が必要というのは
あまり知られていないと思います。 
車椅子のまま乗車可能な車などでは、 全高の高い車もあり
立体駐車場の中には、入庫することすらできないところも多いのです。 

車が大きく、背が高くなってきてるし、そろそろ駐車場の大きさも
見直してもよいのではないでしょうか 



電車のドア開閉ボタンー誰にでもわかりやすい案内を

2022年02月06日 11:36   呉バリアフリーツアーセンター
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おはようございます、瀬戸口です。寒いですね。

今日の話題は、最近気になること、電車のドア開閉ボタンについてです。
停車時間の長い駅だと、今の時期は車内温度を保つために、電車のドアが
ボタンで開け閉めするようになっています。
車掌さんも「ドアの開け閉めは、ドア横のボタンをご利用ください」と
アナウンスしています。

電車に乗り込むときはドア横にボタンが1個ですが、
降りるときは「開」・「閉」と2個上下についています。
「開」には緑、「閉」には赤色のランプで縁取りがされています。
ボタンの設置場所も車両中央部のドアと車端部のドアでは異なるようです。

ボタンが2個あるのも、ランプで縁取りされているのも、
目が見えれば何でもないことですが、見えない人にとっては、
「ドア横のボタンをご利用ください」だけでは、案内が足りないように
思います。せめて「お降りの際は、ドア横「開ける」のボタンをご利用ください」
とすれば、開けるボタンがあることは伝わります。

理想的には、ドアの開閉をボタン1個で行うことと、ボタンの設置場所を
ドアの右または左にそろえた方が分かりやすいように思います。
開閉に合わせて、「開きます」「閉まります」と音声を流せば、
ボタン1個でも、戸挟み事故や転落は防げるでしょう。

何気ないことではありますが、誰にとっても安心して利用できる
鉄道であってほしいなと思います。



JR各社、優等列車で指定席化の流れ

2022年02月03日 16:01   呉バリアフリーツアーセンター
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こんにちは、瀬戸口です。今日の話題は、JR各社での指定席化の流れについてです。
春のダイヤ改正を前に、優等列車における自由席減少が各社から発表されています。

JR東日本管内では、
●22年春から山形新幹線が全車指定席化
●特急しおさい・わかしお・さざなみ、指定席拡大

JR西日本管内では
●サンダーバード・しらさぎ 指定席拡大
●くろしお・こうのとり・きのさき等の列車を全車指定席化

東日本管内のあずさ・かいじ・ときわ・ひたち等主要列車では
すでに自由席を廃止したり、「座席未指定券」を利用して、指定席の空席に
着席ができる列車があります。
※「未指定券」で空席を利用中に、その座席の指定券をもった乗客が来た際は
席を譲ります。

一般的には着席の保証と定員乗車(立ち席の廃止)による混雑緩和を目指した
サービスと理解されているようですが、 バリアフリーの観点からも
利用がしやすくなるように思います。 

バリアフリー化のためにはネット予約での事前座席指定を可能とし、
乗降介助申込に対応する等、指定券の発売方法の見直しは必要になるでしょうが
それでなくとも基本的には全ての乗客が乗車前に「指定券」を購入しますから、
鉄道のバリアフリーでつとに問題となる
「事前連絡」に伴う、他の乗客と異なる取扱いという
部分をある程度クリアできるように思います。

また事業者側も、列車の出発前に車椅子対応スペースを含めた
指定席の発売状況が分かれば、介助の手配もやりやすくなるでしょう。
一部の乗客を対象とした「事前連絡」ではなく、
運賃に応じた早期予約への誘導とすれば、レベニューマネジメントの点からも
利点があるのではないでしょうか?
あるいは、予約と利用の間に時間が確保できるとすれば、
列車の座席を着脱や折畳みとすることで、
乗車定員や輸送力を犠牲にすることなく、バリアフリーに対応することが
できるかもしれません。

※乗車定員や輸送力、輸送密度はすなわち、収益性につながります。
営利事業であれ、公費の投入であれ、費用が掛かりますから、
バリアフリー化がいかに重要であれ、重要であればこそ収益性を
おざなりにすることはできません。

折しも、国交省では新幹線に引き続き特急車両のバリアフリー化に向けた
議論が進んでいるところです。
指定席化の流れは、利用の在り方や、事業者のオペレーションを大きく変える
インパクトがあるだけに、今後の動向が注目されます。