呉バリアフリーツアーセンター
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呉バリアフリーツアーセンターの活動状況や、呉市内の観光バリアフリー情報を掲載してきます。

車椅子と外出3

2017年07月22日 12:30   呉バリアフリーツアーセンター
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さて、このシリーズも今回で最後にします。

車椅子で飛行機に乗ったり、エスカレーターに乗ったりしたとき、

なぜにそれが世間の耳目を集め、またもめるのか。

この種の問題でよく言われるのが

「障害のある人の利用を排除するのがおかしい」

「障害のある人への配慮の為に健常者が不利益を被るのはおかしい」

これはどちらも言っていることとしては正しいのです。

健常者も障害者も等しく社会の一員ですから、障害の有無を理由として

不利益を被るのは不公正です。

また、障害者の利益の為に健常者が一方的に我慢せよというのも

同じく不公正です。

飛行機に乗る場合で言えば、

目的は飛行機に乗って移動することです。

チケットの購入に加えて「事前通知」が必要なのはたしかに面倒です。

けれども、ここで「事前通知」がないとサービスが受けられないなら

「通知」を拒むことは得策とは言えません。

「事前通知」をすることは差別の追認なのか。そうではありません。

健常者と異なる取り扱いをすることについては、別途その是非を議論すべきなのです。

航空会社としては、お客のほうから「支援がいらない」と言われるなら

他の乗客に提供する範囲のサービスで対応するまでです。

エスカレーターの利用についていえば、目的は上階又は下階への移動です。

安全かつ快適に移動ができるかどうかが問題です。

店によって利用が禁止されていれば、まずはそれに従うべきで

禁止の正当性はまた別の問題です。

他人から見て危険にみえるものについてはどうするのか。

危険に「見える」だけで、客観的な禁止もなされていないなら

車椅子のままの利用を妨げられることはないでしょう。

私が思うに、この種の問題で、健常者・障害者がともに見落としているのは

「現在の状況下における最善の解決策は何か」であり

制度の不備云々、またはそれに対する反論や種々の議論は

また別の問題です。

サービス利用おけるサービス事業者の不手際を以て、

無条件・無限定・無制限の権利や差別を叫んでも

もめるばかりで、目の前の問題は解決しません。

必要なサポートを必要なだけ、手順を踏んで求めることは悪くありません。

一人一人のお客さんがサービスを作り、それを使うことでよくなっていくのです。

車椅子の人もそうでない人も、楽しく快適で安全な旅を。



車椅子と外出2

2017年07月20日 13:11   呉バリアフリーツアーセンター
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2.エスカレーター問題 




 




これももう、様々なところで話は出ているので詳しいことは省きます。 




 




車いすでエスカレーターに乗ること、 




 




健常者がエレベーターに乗ることが議論の的になっていますが、 




 




エスカレーターはそもそも「自動階段」ですから、立って乗るものです。 




 




車輪のついたものを載せるには不向きでしょう。 




 




車いすのまま載せる介助技法や車いすのまま乗る方もいるでしょう。 




 




でもそれはエスカレーターの移動中「バランスが保てる」ことが前提です。 




 




姿勢の保持に自信がなければエスカレーターは危険です。 




 
自分はもちろん、周囲もケガをしないことは大事です。
 
一方で、エスカレーターが概ね建物の真ん中にあるのにたいして

エレベーターは隅っこにあり混雑時には延々と待たされます。

じゃあ、どうすればいいのか?

自分の目的にとって一番ふさわしい手段は何か、を考えることです。

一口に車椅子といっても人によって状態はバラバラです。

車椅子のままエスカレーターにのれる人もいれば、そうでない人もいる。

車椅子の利用を禁止する規則の正当性は、その場において設備を利用するかどうかとは

別に議論されるべき問題だと思います。 

つづく
 




車いすと外出1

2017年07月17日 15:57   呉バリアフリーツアーセンター
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瀬戸口です。夏の行楽シーズンを前に、飛行機単独搭乗やら

エスカレーター利用についてなど、気になることがあったので書いてみる。

1.車いすと航空旅行

奄美大島での一件については、謝罪と設備改善の見通しも示されたので

詳しくは触れません。

車いすでの航空旅行時に事前通知をすべきかどうか?

判断の基準はどこにあるのでしょうか。

それは、自分がよりスムーズに旅行できるにはどちらがよいのか

ということになります。

航空会社が事前通知を義務付けているなら、通知することになる。

事前通知を必須としない航空会社があれば、そちらを選ぶのも方法です。

自分が顧客として満足にサービスを受けられるということが、

一番大事になると思います。

むろん過剰品質を求めているわけではなく、機内で快適に過ごし

目的地に安全に到着するために何が必要か、ということです。

飛行機で旅行するとき、搭乗や降機は障害や年齢に関わらず皆必要ですから

サポートを求め、または提供することは合理的と言えます。

そのために伝えるべきことは伝えたほうがスムーズになります。

お客が必要とするサポートはそれぞれの状態により様々、

サービス事業者の対応も常に100%ニーズに応えられるとも限りません。

お客側の要望と、事業者側のやること/できること/できないことについて

航空券の予約時に確認することは大切だと思います。

夏の行楽シーズン、お盆、余裕をもって快適な空の旅を 



花火大会のおしらせ

2017年07月17日 12:15   呉バリアフリーツアーセンター
コメント(1)

たまには普通の観光情報も

今日は花火大会のお知らせです。

今年の花火大会はいつもより早くて

7月29日(土)の開催です。

詳しくは観光協会のサイトへどうぞ

http://www.kure-kankou.jp/info.html?id=150

夏ですねぇ。今年はどこで見ようかな。

お越しの際は公共交通機関をご利用ください。