呉バリアフリーツアーセンター
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ホテル・旅館を避難所に-大雨時期を前に

2020年05月28日 11:44   呉バリアフリーツアーセンター
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おはようございます。瀬戸口です。政府は梅雨時期を前に、旅館やホテルを
災害時の避難所として旅館やホテルの活用を検討している。
大雨・台風時期を前に、避難所での「3密」対策として民間宿泊施設を利用するため
政府から業界団体や都道府県に対して必要な準備をするよう通知が出された。

コロナ感染症対策としてと言われていますが、避難する立場からすれば
良いことだと思います。民間宿泊施設はそもそも滞在を目的とした設備を
有しているうえ、空調設備も整っている。毛布一枚で雑魚寝し、食糧備蓄も乏しい
公共施設型避難所より、はるかに適していると思います。

もちろん課題もあります。民間施設を公共の用に供する間、営業に支障が
出るはずですから、充分な補償が必要です。避難者の為に必要な資材も
民間に負担させるのではなく、きちんと公的主体が責任を持つべきです。

昨今、各所で公的部門の限界と「自助」の重要性がいわれていますが
そもそも「避難所」にベッドもなければ食糧備蓄もない、水道局や自衛隊の
出動を待たなければ給水もままならない現状で、公助が機能していると
言えるのか疑問を感じます。

民間宿泊施設の活用を進めながら、同時に既存の公共避難施設の設備と
運用について根本的に見直される事を強く求めます。