松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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〈旅のよもやま話〉

2019年12月27日 14:35   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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■松江は茶の湯の松平不昧公が藩主だった影響なのです!
ハダル@矢野です。
江戸時代から城下町として栄えた水の都、島根県松江市は、茶の湯の祖・松平不昧公が藩主だった影響で、京都や金沢と並ぶほど、茶の湯の文化が花開いています。ちょっと敷居の高いイメージのある抹茶が、この町ではカジュアルに楽しめるのです。ここでは、そんな松江でおすすめの抹茶が味わえるお店をご紹介します。
○創業明治7年、松江を代表する菓子処といえば「彩雲堂」。伝統的な和菓子の匠の技を現在に受け継いでいる老舗です。松江の銘菓として知られる「若草」は、「彩雲堂」の初代が、松平不昧公の茶席で出されていた和菓子を苦心のすえ復刻したものなのだとか。その名前の由来は、不昧公が読んだ歌にあるそうです。どんな詩だったのかは不明です!
 この店舗は和菓子の販売がメイン。ですが、喫茶スペースも用意されていて、ここで気軽に一服することができます。「生菓子・抹茶セット」は、季節の生菓子をひとつ選べて、抹茶は石臼で挽いた本格的な味わいのもの。お土産として購入する前に、気になる和菓子を食べられるのも嬉しいところですね。
松江藩の七代藩主でもあった松平不昧公の好みによって建てられた「明々庵」は、茶室のある古庵が展示されていて、階段を登ったところにある入り口でチケットを購入すると見学できます。
この明々庵には、「百草亭」という伝統的なお茶の接待を受けられる和室があります。そこでゆったりと古庵や庭園を眺められるのも魅力のひとつ。別料金になりますが、ここで抹茶と和菓子を楽しめるようになっているのです。 この「百草亭」では、抹茶のほかに2種類の和菓子が楽しめます。そのどちらも松江の三大銘菓。もち米を求肥に練り上げて若草のように仕上げた「若草」、そして、菜の花畑に白い蝶が舞う様子を表現した「菜種の里」。いずれも、松平不昧公が命名したと言われている由緒正しき生菓子です。
茶道では抹茶の前に和菓子を食べるのがスタンダード。まず和菓子が運ばれてきて、それを食べおわるくらいのタイミングで抹茶が運ばれてきます。今回、紹介するなかで、もっとも伝統的な茶の湯のスタイルが楽しめる場所だといえるでしょう。茶道の知識がなくても楽しむことができるので安心してくださいね。
○日本茶の老舗・千茶荘がプロデュースする日本茶カフェ「スカラベ136」。抹茶を含む日本茶とカフェの幸福なフュージョンが楽しめます。クオリティの高いこだわりの日本茶を使った、独創的なアレンジメニューが魅力。全国有数のお茶どころである松江、そのお茶文化の最先端を感じさせてくれます。
 時代を超えて脈々と受け継がれてきた伝統的なお茶文化。それを現代風にアップデートしたメニューが魅力のこのお店。その代表的なメニューのひとつとも言えるのが「抹茶エスプレッソ」です。抹茶の美味しさがぎゅっと詰まった濃厚な一杯。他ではほとんど見られない、このお店ならではのドリンクメニューです。
 ドリンクだけでなく、スイーツにもふんだんに抹茶が使われているメニューがあります。「抹茶パフェ」は、抹茶とバニラのアイスに、抹茶のゼリーとスポンジ、シリアルなどが器にギュッと盛り込まれている和風パフェ。目でも舌でも抹茶が楽しめる、贅沢なひと品です。
このカフェには、「スカラベ別邸」という2号店も。堀川遊覧やカラコロ広場といった人気のスポットの近くなので、旅の休憩にふらっと立ち寄れます。ソファ席や小庭が眺められる座敷などでゆったり過ごせるのが魅力。1号店はまた違った雰囲気も楽しめますよ。


ぜひ、この町ならではのお茶の文化を楽しんでみてください。きっと新たな発見があるはずです。