松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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災い転じて福となりました?!

2017年06月20日 15:19   松江/山陰バリアフリーツアーセンター
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ハウル@矢野です。
JR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」の山陰上りコース(下関-大阪駅、1泊2日)の列車が19日午後3時、立ち寄り観光のため出雲市駅北町のJR出雲市駅に停車した。島根県内では初停車で、地元の神楽団員や保育園児ら住民300人が出迎え、乗客が笑顔で応えた。
とのニュースが飛び込んできました。浜田市では列車が海岸線を通過するだけなのに市民で海岸のゴミ拾いなど山陰では歓迎ムードいっぱいです。
さて、国の天然記念物に指定されているコウノトリの誤射が起きた雲南市大東町にある市立西小学校で4年生児童が、コウノトリの生態をテーマに総合学習を始めたそうです。今春、つがいが同町内で巣を作り、ひな4羽の誕生で地域は喜びに包まれました。児童たちも保護者と一緒に優美な姿を観察し、無事巣立つよう願っていただけに、誤射で雌が死に、ひなが兵庫県立コウノトリの郷公園(豊岡市)に移されたショックは大きかったようです。
しかし、この学校の校長が、いつまでも悲しみに浸るのではなく、「不幸な出来事を乗り越え、子どもの心情を育みたい」と学習を始めました。絶滅の恐れのあるコウノトリを通じ、生き物への愛着や、生命の神秘、雲南の里山環境の素晴らしさなど多彩な学習へ道が開ける。
雲南市には現在、6羽のコウノトリが飛来しています。専門家は、保護繁殖活動に取り組む豊岡市以外では「雲南が国内でも有数の生息地」と位置付け、来春以降も、つがいが巣を設けて、ひなの誕生を期待しています。多様な生物がすむ自然を守り、コウノトリと共生する地域づくりは、人も住みよい環境に通じます。古里への愛情と誇りを育む学習が、雲南市内に広がり、次世代のまちづくりを担う人材育成に結実するよう願いたいものです。